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2009/07/06 池田敏高等部教諭が「第58回読売教育賞」最優秀賞を受賞

7月6日(月)付の読売新聞朝刊において「第58回読売教育賞」の受賞者が発表され、池田敏本学高等部教諭による論文「青山学院高等部における『環境科学』の実践」が、[理科教育]部門の最優秀賞を受賞しました。昨年の第57回読売教育賞では、松本通孝教諭が[社会科教育]部門で最優秀賞を受賞しており、2年連続の本学教員による最優秀賞受賞となりました。
2002年度から本学高等部において3年生選択授業として導入した「環境科学」の授業において、理科本来の面白さを理解してもらうために実験や観察を重視し、校舎周辺などの環境の変化について調査。生徒たちは個別にテーマを設定し、最終的に大学卒論レベルまでの調査結果をまとめ、発表するに至りました。これらをまとめた論文が、このたびの受賞となりました。
なお、最優秀賞受賞者の表彰式は7月17日(金)、読売新聞東京本社において高円宮妃久子様をお迎えして行われる予定です。

池田 敏教諭のコメント

 
池田 敏教諭

高等部の理科では教科会での長い議論を経て、環境科学という3年生選択科目をスタートさせました。選択者はあまり多くなく、十数人に対して複数の教員(ここ数年は二人体制)で担当しているため、他教科からは贅沢だとの批判を受けることもあります。しかし、生徒の個人研究に対応するには一人では厳しく、また担当者自身の研修の意味を考えても複数で担当することに大きな意味があると思っています。
生徒は時間をかけて自分のテーマを選び、調べ、実験計画を立てていきます。そのプロセスで教員が一緒に話し合い、やれることの可能性を検討します。生徒は主に夏休みを使って実験を行い、これをまずはポスターの形式にまとめます(このポスターは文化祭や学校説明会で展示しています。)

2009年3月に発行された
研究報告書

その後、論文にまとめ、最後にパワーポイントを使って口頭発表を行います。出来上がった論文は研究報告集として製本し、翌年の教科書として配布しています。
また、個人研究の合間に、地球温暖化についてのオリジナルデータを集め考察させたり、自然園(校舎の裏庭)の土壌生物調査を行ったり、身近な水の水質調査など単発の実験もいくつか行い、個人研究の参考にしてもらっています。

地球環境の問題が叫ばれて久しい昨今、自分の力で調べ、研究し、まとめる作業を行う経験は非常に大きな意味を持っていると確信しています。受講した生徒たちはキツイ授業だといいますが、満足度は高いようです。必ず次世代の地球環境のためにおおきな働きをする人材になってくれると信じています。
最後になりますが、教科全体で作ってきた授業です。教科の先生、特にここ3年間、ともに議論しながら進めてきた武藤拓先生がいなければ今回の受賞はありえませんでした。この場を借りてお礼申し上げます。

【 読売教育賞 】

昭和27年創設。読売新聞社主催。 教育現場で、意欲的な研究や創意あふれる指導を行い、すぐれた業績をあげている教育者や教育団体を広く全国から選び、その功績を顕彰することにより、現場で指導する人々の励みとし、ひいては多様で創造性に富む教育環境づくりを推進することを目的としている。