多様性の受容を基盤とした『サーバントマインド』をもつグローバル・リーダーの育成
 青山学院は、1874年に弱冠23歳で太平洋を渡って来日したアメリカ人宣教師、ドーラ・スクーンメーカーによって設立された学校を源流としています。以来、140年を超える長きにわたり、キリスト教信仰に基づく歩みの中で「愛と奉仕の精神をもってすべての人と社会に対する責任を進んで果たす人間の形成を目的とする」という教育目標を掲げてきました。
 ボーダーレス化の時代を迎えた今日の世界において、多様性を受け入れ、国家や文化の差異を超えて平和を実現する人物、困難な状況下にある人々に寄り添って奉仕することのできる人物を育成することが、青山学院高等部の目指すところです。
 すべての土台となる毎日の礼拝では、神について、隣人愛について、人に仕えること(サーバント・マインド)などについて、祈りをもって思いを巡らせます。また、3年間の授業・行事を通して取り組む「Log Book」では“平和と共生”に関する諸問題についての考えを記録し、総合的にまとめていきます。一人ひとりがグローバルな視点を養い、平和・共生への思いを深めていくことを期待されています。
 国内においては、東日本大震災の津波被災地である岩手県宮古市の高校との交流を中心に、被災地支援のみならず地域文化との触れ合いや、基盤としての日本文化を再確認する機会を持っていけるよう努めます。2年次におこなわれる西九州への修学旅行では、被爆者による講演、平和公園や原爆資料館などへの訪問を経験し、平和への思いを深めます。
 国外との関係では、イギリス・イタリア等の提携校の生徒や長期留学生との交流、各種海外訪問などに参加した生徒との関わりを通して、異文化の受容という課題に取り組みます。加えて、フィリピン訪問やフェアトレードに関する学習を通じて、世界の貧困の問題にも目を向けます。
旧北校舎ステンドグラス
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