今年度のGlobal WeekⅠでは、昨年度の春休みにフィリピン訪問プログラムに参加した生徒が中心となって、フィリピンプログラムにフォーカスする1日を設けました。
― 礼拝 ―
フィリピンに訪問した生徒のうち1名が礼拝で話をし、フィリピン訪問プログラムを通して学んだ事や、現在高等部がクリスマス献金を通して支援しているチャイルドの学校・生活について共有する時間を持ちました。各クラスでのチャイルド支援についても呼びかけました。
― フィリピン支援チャイルドと関わり、貧困について学ぼう! ―
昼休みの時間を使って、フィリピンに訪問した生徒がプレゼンテーションを実施。
フィリピンの現状と課題、それに対してNPO法人チャイルド・ファンド・ジャパンと共に、高等部はどのような活動に取り組んでいるのか発表しました。
― 貿易ゲーム ―
放課後は参加型アクティビティ“貿易ゲーム”(貿易のシュミレーションゲーム)を開催しました。各国の環境を模した設定のグループ対抗のこのゲーム。予め不平等な初期条件を設定し、豊かなグループはより豊かに、貧しいグループはより貧しくなるというように、経済格差が拡大していく仕組みを現実の自由貿易システムと対比しながら、格差社会を体験的に理解することが出来ました。
フィリピンプログラムに関連した生徒の声:
・フィリピンの支援を受け入れている人数が高等部で3人しかいないと耳にしてとても驚きました。こんなにフィリピンの支援をしているのにたったの3人しか受け入れていないという現実にとても胸が痛みます。このグローバルウィークという名前のとおり、世界にたくさんの視野を広げていきたいなと感じました。グローバルウィークを通じて、色々なことに目を向けてみる大切さや今の世界の現状を知ることが出来てとてもよかったです。この機会を無駄にすることなく行動したいです。
・礼拝でフィリピンを訪問した先輩のお話を聞き、私の家族は数年ほど前までCFJを通してカミラちゃんという一人の女の子を支援していたので、その子の事を思い出しました。私も先輩と同じように「貧しい=かわいそうな子」と決めつけていました。しかし、私達よりずっと年下の子ども達がお互いを尊重しているというのを知り、心は私達より豊かだと思い恥ずかしくなりました。私も一人一人の個性と個性として受けとめられるような豊かな人になりたいと思いました。
・グローバルウィークⅠを通じて、日本などの経済的に豊かな国が貧しい国の現状に無関心で、現地の人をあまり助けられていないと感じました。全校で3人の子どもしか支援できていないことを知り、衝撃を受けました。少しずつでも良いので、支援する子どもを増やせるようにお金や物の寄付、しかしキャロル先生が仰るように「自分たちが要らない物」ではなく、「その人が必要としている物」を渡せるようにしたいと思います。そして機会があれば、現地のことを調べたり実際に足を運んだりしたいと思います。