2019.07.05
DAY 5 and DAY 6
Special Olympicsティーチイン/ユニファイドスポーツ
【Global WeekⅠ】
活動報告

Global WeekⅠの5・6日目は公益財団法人 スペシャルオリンピックス日本の方々と共に、

スポーツを通して障がい者への理解を深めました。

 

6月21日 DAY5

【Special Olympicsティーチイン】

礼拝では、今回のユニファイドスポーツのイベントの主催者である生徒が、1年のアメリカへの留学で障がい者と関わった経験を話しました。

また、お昼休みでは公益財団法人 スペシャルオリンピックス日本の方をお招きして障がい者への理解を深める時を持ちました。

スペシャルオリンピックス日本とは知的障がいのある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じ提供している国際的なスポーツ組織。

翌日のスポーツを通して知的障がいのある人、知的障がいのない人が交流し、お互いを理解し合う「ユニファイドスポーツ」のイベントに向けて、知的障がいのある「アスリート」についての接し方や障がいの種類などについてレクチャーをしていただきました。

 

  


6月22日 DAY6

【ユニファイドスポーツ バレーボールイベント】

今回のユニファイドスポーツではバレーボールを通して知的障がいのあるアスリートたちと交流をおこないました。

当日は11名のアスリート、保護者、スペシャルオリンピックスのスタッフを高等部にお迎えし、生徒50名の生徒とバレーボールを楽しみました。

終盤にはバレーボールの混合対抗戦もおこない、白熱したゲームが繰り広げられました。

ゲームの後は、アスリートの方々とお話する時間を設け、よりお互いの理解を深めました。


 


 



以下、生徒の声(※一部抜粋)

Q.実際に障がいのある方と一緒に時間を過ごし、一番こころを動かされたのはどのような時でしたか。

A.

・はじめは自分から話しかけていたけど、終わる頃には沢山のアスリートさんが向こうから話を振ってくれたり声をかけてくださったこと。特に嬉しかったのはアップの動きがよくわからなくて困ってた時に、何も言わなかったのに顔で察してくれてアスリートの方が教えてくれたこと、試合の時に成功したらハイタッチするというのを最初に始めた方がアスリートだったこと


Q.今回の活動を通して見えてきた社会の問題点、教育の問題点など自由に記述してください。

A.

・障がい者の方は健常者と少し成長のスピードや行動の仕方が違うだけなのに、よく知りもせずに怖がって距離を置き、グローバル社会を語るくせに実際は何も実現できていない点。


・私たちは、障害を持っている方と接する機会が少なすぎるから、彼らに対して偏見を持ってしまっている。今日のようなイベントをもっと増やし、私たちが勝手に作っている障害を持った方との間にある「壁」をなくしていくことが今後の課題だと思う。.


・障害者という言葉をなくした方がいいと思った。障害を持っている人にその言葉を当てはめて何が変わるのか?私は何も変わらないと思った。障害者だから仕方ないとか、障害者だから助けなきゃとかではなくて、私たちが持っている感情も日常も彼らと変わらないからだ。困っている彼らを助けるという考えはいいが、それは彼らが障害者だからではなく、人として困っているから助けるべきなのである。誰もが無意識でそのように行動しているのに、障害者という言葉があることで、どうしても同じ人助けという行為になにかちがうハードルの高さが生まれる。だから障害の有無のそこに区分をわけて名称をつけるべきではないのかなと思う。社会でよく見るバリアフリーという言葉も、方向性は決して間違っていないが本当にその言葉を強調して宣伝する必要はあるのだろうか?そのような社会になってしまったのは紛れもなく、障害者という単語、そのハードルから、人が助けないから、施設が、制度が変わってしまったのではないだろうか。


・授業では障害のある方に偏見を持たないよう教えられているので、その事はしっかりわかっているものの、電車などで見かけると、関わらないようにしようと無意識に避けてしまうことがあります。しかし、今回の活動を通して、恐怖心は無くなったし、とても親しみやすい方々だとわかりました。これは、実際に経験してみないとわからないことだと思うので、もっと、障害のある人と関わる場を増やしていくべきだと思いました。現在世界では、人種差別や、貧富の差、障害者の差別などがある自分たちとは違うからと言って、その人達との境界線を引くのは間違ってると思う。 また、自分たちだけが変わっても意味がない、この差別の壁というのは、差別を受けている側の人たちも持ってる意識を変えることで、何か変化が起こると思う。そして、その壁がないということを 伝えていくことも大切であると僕は思います。

 

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