Global WeekⅡの1・2日目のお昼休みと放課後の時間を使って、様々なプログラムを実施しました。
【神田先生によるコミュニティ再生ワークショップ】
グローバルウィークⅡの1日目は声なき友の輪から神田先生をお招きし、現代の私達に身近な存在になっているSNSと「コミュニティ再生」について考えるワークショップを実施しました。
ワークショップ内ではSNSが引き起こす弊害や現代人の孤独感との関係、そしてそれを知ったうえで自分達はどのようにして「コミュニティ再生」に向けて行動をとれるかについて考えました。
ワークショップに参加した生徒の声:
私は長い時間InstagramやLINEで友達と連絡を取った後、後悔することが多いです。この時間を勉強にあてていればたくさん勉強できるはずなのに…など。しかし、使っている時間はとても楽しく、なかなか止めることができません。 今回のお話を聞いて、自分では気づかなくても知らないうちに、心のどこかで孤独と感じているかもしれないと思うと、怖くなりました。また、友達と繋がっているつもりでも本当の繋がりとは言えないのではないか、自分の使い方を見直さなければいけないと強く感じました。
私は、人の感じる満足度がSNSを使っている人の方が低いというのを聞いて、なるほどなと思いました。 確かに、SNSでは、目に触れる情報も増えるし、知らなかったことも沢山知ることができます。そして、それに伴って自分にないものを見つける機会も一段と高くなるはずです。また、他の人と自分を比較してしまうことも増えると思います。 十分に自分にしかないものを持っているにもかかわらず、いつまでも自分には足りないものがあると考えてしまうのは勿体無いなと思うようになりました。この話をきいて、私はSNSを通して自分を見るのではく、もっとありのままに自分に向き合うことも必要だなと感じました。
【FOR会】
みやこ訪問プログラムに参加し、現在は大学でMF3.11東北応援愛好会として活動している卒業生らを迎え、座談会を実施しました。FOR会の中では夏に行った宮古での活動の共有とこれからの課題、また東京にいる私たちにできることは何か話し合いました。
【みやこ訪問プログラム報告会】
今年の夏休みに岩手県宮古市へ訪問した生徒が中心となって、昼休みの時間をつかって報告会を実施。宮古市で「学ぶ防災」ツアーや震災遺構「たろう観光ホテル」を訪れ、地域の方々の交流の中で学んだことを生徒と共有する時間を持ちました。当日は宮古産の磯とろろのスープも振舞われ、100名を超える生徒がブースに立ち寄って生徒の報告に耳を傾けていました。
みやこ訪問プログラムの発表を聞いた生徒の声:
復興は8年という長い月日が経っても、進んでいるようで進んでいない、ということです。もちろん道路や鉄道や街並みが復活している地域もあります。しかし、「心の復興」というものはどんなに月日が経ったとしても、心の傷は消えないものです。現地に足を運んだり、興味を持つことで現地の方々の笑顔を見ることができるのであれば、私たちができることはそう難しい事ばかりではないと思いました。東京から支援するのも現地の方々に喜んでもらえることではありますが、実際に行って感じたり学んだりすることの方が自分がこれから生きていくための、大きな糧となるのではないかと思います。 私たちにできることを考え行動に移すことが大切だと強く感じました。
長い間震災について深く学ぼうとしてこなかった自分を恥ずかしく感じました。ですが、そういう思いで宮古に訪れた人は、学ぼうとしてくれるだけでありがたい、と言われたことを知って、自分も動き出さなくてはと思うことができました。今回の礼拝、発表を聞く機会があったことで、自分のすべきことがわかった気がします。私は悲しいことがあったと知ってもそれを聞くこと、同情することしかしてきませんでした。ですが、行動を起こすことで自分の意識を変えることができたり、被災者の方の気持ちを少しでも変えられるかもしれない、ということがわかりました。