2016.06.30
シリア難民として日本で暮らすジャマールさんをお招きして、座談会を行いました
【Global WeekⅠ】
活動報告

2016年6月24日(金)にシリア難民として日本で暮らすジャマールさんをお招きして、座談会を行いました。


シリアからの難民として日本で認定を受けた数少ない家族のひとり、ジャマールさんに、難民となった経緯や日本での暮らし、故郷シリアへの想いについてお話しいただきました。



「日本に美しい建物・自然があるように、シリアにも美しい建物や自然があった」とジャマールさん。

しかし、現在シリアには日常的に爆弾が落とされ、美しかった国が大きく変わってしまったことを、紛争前と後の写真をスクリーンに映しながら語られました。


   


“テロとの戦い”とテレビでは報道されていますが、実際に被害を受け、破壊されているのは病院・学校・教会など人々が日常生活を送っている場所です。

その一つ一つの建物の中に多くの一般市民や家族が生活していました。

ジャマールさんの家にも爆弾が投下され、破壊されてしまったそうです。


シリア国民の11.5%にあたる47万人が死亡、1200万人が負傷し、難民となって厳しい生活を強いられています。

そして今ではそれが数字でしか語られなくなってしまったことが悲しい、とジャマールさんは話されました。


ジャマールさんたち家族がどのようにしてシリアから日本に来たのか、難民認定されるまでの間、どのように過ごしてきたのか、についてもお話いただきました。


「皆さんには、毎日の暮らしと人生を大切に歩んでいってほしい。そして自分の国を大切にしてほしい」


難民問題には数えきれないほどの論点や問題が残っています。

今回の座談会ではその中で【難民を受け入れるとはどういうことか】【自分にできることは何か】を生徒たちそれぞれが

それぞれの立場から考えることが出来た、貴重な時間になりました。


  

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