2017年8月1日(火)~8月3日(木) 東日本大震災後から始まった岩手県宮古市への訪問プログラムに生徒会執行部、文化祭実行委員、一般応募の生徒合わせて15名(3年生12名、2年生3名)が参加しました。
《見学地や活動》
8月1日
・浄土ヶ浜(小型船乗船)
・田老地区防災研修「学ぶ防災」
・わかめ芯抜き体験(田老町漁協)
浄土ヶ浜では宮古の海の美しさを味わい、その後の防災研修では、同じ海が津波の悲劇をもたらすこと、災害は過去の出来事でなく私たち自身のこれからの問題だということを改めて学びました。文化祭で販売する田老のわかめについて、実際の作業を通して、その製造過程の苦労も体験しました。
8月2日
・高台移転された住民の方と懇談(宮古市社会福祉協議会田老福祉センター)
・宮古北高校と交流(スポーツ交流、ディスカッション、フリー交流)
震災で津波被害を受け、高台の新たな造成地に移転した社会福祉協議会赤沼会長にお話を伺いました。地震発生、津波襲来から現在に至るまでの様々な苦労をお話くださり、また私たちが将来、外国にいても津波に襲われる危険があり、自分のこととして意識するよう伝えてくださいました。
昼から訪問した宮古北高校では、ソフトバレーボールで生徒同士の親睦を深めてから「震災の風化」について話し合いました。「風化させてはいけないことは何か」を付箋に挙げていき、「そのためにできることは何か」を議論しつつ各グループで1枚の模造紙にまとめ、発表し合いました。異なる状況にあった両校の生徒がそれぞれの視点で意見を出し合い、それを互いに謙虚に受けとめ、学び合うことができました。 今年は生徒同士がふれあう時間を長く確保でき、非常に充実した交流になりました。
8月3日
みやっこベースの企画による宮古のスタディツアー
地元で活動するNPO法人「みやっこベース」に地元の水産業を学ぶツアーを企画してもらいました。地元で水産加工業を営む「イカ王子」こと鈴木良太さんのコーディネートのもと、魚市場で震災後の水産物の推移について聞き、水産加工工場で作業工程を見学しました。イカ王子から水産業と宮古にかける熱い思いとチャレンジを続ける姿勢を伝えられました。
今年も9月の高等部文化祭では、今年も宮古北高校の生徒会の方々を招待し、コラボデザインのタオルのチャリティー販売、田老地区特産の海藻販売、生徒同士で話し合う「しゃべくり」などを行い、両校の交流を深める予定です。