特別企画第二弾 工事現場見学会!

こんにちは!青山学院高等部出版部部長の小林です。

今回はナント、実際に校舎建築の現場を見学させていただく機会をいただきました。

有志参加の生徒とともに生徒の代表として、私たち青山学院高等部の校舎建築が今どのようになっているのかを
見学してきましたので、そのレポートをお届けします!

【説明をしてくださった方】

  猪子 博次さん(戸田建設高等部校舎建替工事作業所長)

  中島 孝雄さん(戸田建設高等部校舎建替工事作業副所長)

【見学会参加者】

  小林亮一朗(高等部出版部部長 HR301)

  高等部有志生徒、高等部有志教職員

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新校舎建築工事TOP
 

第Ⅱ期工事完了
PS講堂、北校舎、西校舎完成

 

設計基本コンセプト

  

Ⅰ・Ⅱ期で完成した校舎

 

現在の様子

 

工事の予定

 

スタッフ紹介

 

特別企画

 

  

いざ出発

3月19日、私達は2008年度終業式のお昼に中庭に集合して大学西門横に移動、そこで全員ヘルメットを渡されました。西門を出て高等部門があった場所の少し先に、3メートルもの高さがある壁に設けられた工事関係者専用の出入り口があります。そこからいざ工事現場へ。



工事現場初体験!

入ってみるとそこは思った以上に広く、校舎からでは聞こえない工事現場らしい音が聞こえ、躍動感あふれる現場でした。PS側で見ると、いつも北校舎を通るときに見える景色とは全く違った感じがします。

私たちが工事現場を見学させてもらった場所は、今は厚さ22ミリメートルで重量1.6トンの鉄板が敷かれていますが、完成時には草原風の、新校舎を囲む「緑の道」となり、桜並木も作られるところです。この敷かれている鉄板というのは、前回のインタビューでも伺いましたが、工事用車のタイヤにつく泥や土で一般の道路を汚さないように、そして大変重いクレーン車などの事業用車を支えるために、車の通る全面に敷き詰められたものです。ものすごい量です。これらの重い鉄板もクレーンで吊りさげて敷き詰めたそうですが、その行程を以前に見ていた大村部長先生が、「鉄板を吊りさげる際に、クレーンから外れて落ちてしまう危険はありませんか?」という質問をされました。すると、そういった落下の危険性を十分考慮して、絶対に落下しない方策が講じられていること、また重い資材をクレーンで吊りさげる際は、周りに人を近寄らせない上で行っていることを伺いました。



まずは鉄筋運びから

まずは、現在取り掛かっている地下1階から5階までの柱となる「鉄筋」の組み立ての様子を見学させていただきました。鉄筋も一塊300キログラムと大変重いため、クレーンを使って運んでいるそうで、実際に鉄筋を運んでいるクレーンの姿を見ることもできました。クレーンはそのてっぺんを見上げるとまぶしくて目が開けられなくなるほど高く、なんとクレーン自体の重さが50トンもあると聞きました。もし、このクレーンが風などで倒れてきたら・・・と心配になりましたが、現場では風には大変気をつけていて、専用装置を使い風速10メートルに達すると作業を中断する体制で取り組んでいるそうです。クレーンの重さに耐えられるように下の土は固めてあり、その上に鉄板が敷かれていて、更なる安全への配慮が感じられました。

編まれた鉄筋にコンクリートを流し込む

現在の建設現場には、私たちの見学させていただいた場所から見下ろす、側面の土がしっかりとせき止められた地下1階部分から空へ伸びる鉄筋が、完成時の柱の位置に並んでいます。その光景は、なんだか本当にこれが学び舎になるのかという驚きがありました。鉄筋の柱をよく見ると、縦方向の鉄筋と横方向の鉄筋が編まれるような形で、一本一本が密集した束になっていました。お話によるとこの鉄筋が主に建物の強度を決めるものであり、少しでもミスがないようにいつもデジタルカメラを持ち歩き、鉄筋の様子を撮影し設計と合っているかどうかを頻繁に確認しているそうです。この鉄筋の側面に木材で枠組みを作りコンクリートを流し込むそうですが、それには大変な苦労と過程があるそうです。その様子も見学させていただきました。

これからは1ヶ月ごとにワンフロア

鉄筋は、現在は5メートルほどの高さしかありません。これから5階の高さまで作らなくてはいけないワケですが、いったいどうやるのでしょうか? 私は、鉄筋は最初から長いものを用いるのかと思っていましたが、実は非常に短い鉄筋を運び込み、現場で溶接しているそうです。溶接された鉄筋は専門家によって強度をテストされて安全性を保っていると聞きました。こういった行程を含め、この現場で用いられる長さはすべてミリメートル単位であることを知り、大変細かく正確に計算されて行われているんだなぁとさらに驚かされました。

見学をした現在は鉄筋が立っているだけの状態ですが、これから梁を隣同士の柱を結ぶ形で作り、その上に床を組み立てていき、1ヶ月にワンフロアの目安で、9月頃には地上5階部分までの形が完成するとのことです!そして秋には内装、塗装などの工程を経て、なんと今年の12月には校舎が完成、年明け以降からさまざまな最終調整が行われるそうです。今の状態から約半年で校舎の形が出来上がってしまうのかと思うと、ものすごい驚きでした。

  




さまざまな工夫アリ・・・

工事をするにあたり、木材、鉄板、鉄筋などさまざまな資材がこの場所に運び込まれたのですが、そこにも大変苦労があったそうです。資材の運び込みは大学西門が面している八幡通りという比較的狭い道路から行われていますが、大型のトラックともなると一度では曲がり切れず、現場に入るまでに何度か切り返さなくてならず、必然的に早朝の交通量の少ない時にしかできなかったそうです。運び込んだ資材などは置き場所にも困るそうで、建設現場の中央に敷かれた細長い緑のシートについて、その上には資材は置かず作業用の通路とし確保して効率的、かつ安全に作業を行っているとの説明を受けました。そう説明を受け、柵に無意識に多少体重を掛けながら下の作業現場を私は見ました。その後の説明でこの柵について聞いたのですが、「労働安全衛生法」というものがあり、それによるとこういった作業現場では75センチメートルの柵が必要だそうです。しかし私が無意識に身をゆだねたこの柵は110センチメートルの高さがあり、法では定められてはいないけれど柵の上の部分から地面にかけ、下の作業場に人や物が落ちないようにネットが張ってあり、さらに地面とネットに隙間ができないように幅木とよばれる鉄製の板が設置されてあり、その安全への徹底した業環境にまたまた驚かされました。





今でさえ暑い!工事現場は大変

案内してくださった方々と見学会参加者で記念撮影を行った後、工事現場を出てヘルメットをはずしました。この日は東京で3月にもかかわらず最高気温が23℃を超すような暑い日で、その上見学会の間ずっと鉄板のうえにいたため、大変暑いなぁと感じました。ヘルメットをはずした頭が風によって大変すっきりしました。見学中質問できなかったことがひとつ。「暑くないのだろうか・・・?」説明をしてくださった方の服装も大変しっかりとした作業服で大変暑そうでした。お話によると真夏の気温は照り返しのせいで40℃まで達するそうで、熱中症に大変気を付けているとのことでした。工事現場の大変さは暑さだけではないと思います。見学会中、地下部分で作業をされている方の中には花粉症か粉じん対策のためか、マスクをしていた方がいました。それに加え重い資材を運ぶため作業をしていらっしゃる方には腰痛持ちが多いとも聞きました。万全な安全対策を徹底し、作業に取り組んでいただいている作業員の方々、工事関係者の方々、くれぐれもお体に気を付けてください。

見学を終えて

鉄筋コンクリートについてのところで書いたように、今回の見学会は校舎建築現場での知恵、工夫そして努力の存在を知る大変貴重な機会であったと感じ、このような見学会を設けていただいたことに大変感謝しています。この記事が高等部生や先生方、そして外部の方々にも青山学院高等部校舎建築について少しでも知ってもらえるきっかけになればと思います。ありがとうございました。

見学会:2008年3月19日 11:45-12:30

文責:小林亮一朗(高等部出版部部長)、広報入試委員会


特別企画第一弾 高等部生による建築業者さんへのインタビュー!


新校舎Q&A

こんにちは!

青山学院高等部出版部部長の小林と佐伯です。今回私たちは生徒の代表として、新校舎建築を担当していらっしゃる方々に、私たち高等部の生徒たちが日ごろ疑問に思っていること、聞いてみたいと思っていることなどをインタビューさせていただきました。

インタビューに答えてくださったのは、

日建設計の小日向 敬さん、

日建設計監理部の工藤 祥央さん、

戸田建設の村野 謙一さん、

青山学院建築プロジェクトの滝 直治さん です。



100年以上立派に使える校舎

小林:こんにちは。今日はよろしくお願いします。まずは、とても聞きにくいことなのですが、正直この建物の総工費はどれくらいになるのですか。

滝:総工費ですか…。ごめんなさい。それはここでは申し上げられないんです。イメージとしては、モデルハウスの中の高級な家の一坪あたりの単価と大体同じと考えていただいていいと思います。

小日向:随分高いと思われるかもしれませんね。でもそれは校舎を100年以上立派に使える建物にしようと考えているからです。たとえば、安全性を高めるためにコンクリートの品質を上げたり、密度を高くしたりして、万が一大きな地震があったとしても校舎が耐えられるようにしています。また環境配慮のために、自然のエネルギーを利用していくシステムを計画したりしています。



ひと・まち・地球にやさしいキャンパスづくり


小林:それではズバリ、今回の高等部新校舎建築にあたりまして、皆さんの「こだわり」みたいなものをお聞かせください。「ここだけは譲れない」といったような…。

小日向:こだわり…。いくつかありますが、大きな「こだわり」は、「環境」に配慮したキャンパスということです。まずは「青山というこの土地の持つポテンシャルを活かす」ことを考えました。さまざまな点から、環境のことを配慮した建物をつくりたいと思っています。

小林:「青山のポテンシャル」…??

小日向:風光観測をしてみて、青山学院が立っているこの場所は、東京湾方向と渋谷側方向の2方向から、卓越風(その地域に特有でいつも吹いている風)が吹いていることがわかったんですね。建物の位置や向きなどもその風をさえぎらないようにすることによって、この風を利用して、都市の温熱環境を改善することができます。

小林:なるほど…。

小日向:その風の通るところに木を植えて、その木々に霧を吹き付ける装置を設置し、葉の汚れを落とすとともに、蒸散効果により、風の来る校舎側の温度を下げることができます。ひいては将来計画における青山キャンパス全体で数度、気温を下げようと目論んでいます。

小林:すごい!


小日向:それから、現在の高等部の「見る緑」とは違う、その中で生徒たちが憩うことのできる「活用する緑」として地面にも草を生やして、そこに入っていけるような緑地をつくる計画があります。

小林: いいですね。でも模型図を見ると、中庭が全部ウッドデッキなんですよね。そこに草とか木を生やすんですか?

小日向:おっしゃるとおり、高さや構造の関係で、ウッドデッキには植林はできないのですが、それに代わって、くつろぎのスペースとして大きな「藤棚」が設置されます。また、現在の高等部のシンボルでもある「噴水」や「花壇」もウッドデッキにつくります。今の噴水の一部を実際に使用して、雰囲気を残そうと考えています。

小林:できたころ、自分が在学していないのが残念です!

小日向:ごめんなさい(笑)! 校舎全体が2階を中心につくられていて、生徒さんたちの移動も2階からというのが基本となります。教室は2階から4階に集められていて、2階は生徒の生活の基盤となるので、この中庭が憩いの場所となるといいと思います。

小林:なりますよ!

小日向:それに加えて、現在の校舎にあるような移動の不便が解消されます。現在の高等部校舎は、各棟が別々の時期に造られて、それぞれ独立した建物になっているので、教室間の移動に不便があります。新校舎はそのような不便を解消するため、生徒が移動しやすいような棟、教室の配置になるよう配慮しています。

小林:いろいろ教えていただいてありがとうございます。

私は個人的には、「知の宝庫」と表現されている新講堂・メディア棟(仮称)のまるっこいやさしい形が気に入っています。今のPSのイメージとはすごく違いますが。完成が楽しみですね。


7年間で延べ7万人もの職人さんが出入りする工事現場。

だからこそ、その職人さんたちの声をしっかりと聞く


小林:建築現場での「こだわり」みたいなものはありますか。

村野:青山学院高等部新校舎建築は、7年という歳月を要する大変長いもので、なんと7年間で延べ約7万人もの職人さんが出入りするんですね。ですから、会社は違っても、「信頼し合うこと」「職人の声をしっかりと聞くこと」をモットーとしています。「明るく・楽しく・厳しく・元気よく」、密にコミュニケーションをとって、和気あいあいとした現場を作り、そこで『いいものをつくる』ということを目標としています。その日の「努力」を職人さんたちと語り合い、喜びを実感できる現場にしていくことが私たちの「こだわり」ですね。

小林:7万人もの人が出入りするというのは、ちょっと驚きですね。それが何の事故もなく、きちんとなされていくというのは大変なことですよね。



なによりも「生徒の安全」を大切に考えています




村野:そのこともまさに私たちの「こだわり」です。

建築現場では、なによりも生徒の皆さんの安全が大切です。まずは、工事の区画と生徒の生活スペースを、しっかりと仮囲い、いわゆる「壁」を作って区切っています。それから、トラックなどの工事の車と生徒が接触しないようにガードマンを配置するとか、さらに生徒が校内に出入りをするような時間帯には車の移動を控える… などですね。あと、台風や風の強い日には、仮囲いが倒れたり仮設の足場が崩れたりしないように、番をしています。

小林:「番」…?

村野 : はい。私たちの会社では「自分の現場は自分で守る」がモットーでして(笑)、台風の夜などは、現場で一晩中、寝ずに番をすることもあります。足場や仮囲いが倒れないように、ワイヤーを使って引っ張ったりしまして。

小林:目に見えないところで、いろいろなことがなされているんですね。

村野 :「安全」ということで、一番大切なのはコミュニケーションだといつも思うんです。「いい仕事」をするために、現場監督や作業員一人ひとりの間でコミュニケーションをしっかり取って、話し合いをして、安全にできるところはすぐに対処をします。たとえば、工事エリア内から外部に泥が飛びそうなところが見つかったとして、そうしたらすぐに話し合いをして、即カーテンを設置するとか、ですね。それから、地震対策としては、気象庁の緊急地震速報を直に受け取って、その知らせで校内に地震の警報が入るシステム備えています。

小林:具体的にはどんなシステムですか?

村野 : 気象庁からの回線で直に緊急地震速報を受け取ると、サイレンが鳴ってランプが点灯して、それにより即座に全工事をストップし、学校には放送が入るシステムです。1学期 に行われた高等部の避難訓練のときも、このシステムをデモで使用していたんですよ。

小林:そうなんですか!

滝 : 実際、今回戸田建設さんにお願いすることとなった大きな理由に、工事中の生徒の安全確保と、騒音対策に関するご提案がとてもよかったということがあったんです。

建築現場でのエコ対策は小さな取り組みから

小林:先ほど高等部の校舎の環境への配慮について伺ったんですが、工事現場でも何か工夫がありますか。

村野 :建築現場でエコ対策が一番問われるのは「廃材(ゴミ)問題」ですね。工事現場ではやはり廃材というのがたくさん出てしまうものなんです。でも分別を徹底することで、極力、これを減らす努力をしています。たとえばこの間取り壊した南校舎や体育館から出た産廃は、分別後、再生できるものを処理場に持って行き、再生コンクリートにしたり、また木材についてはチップにし、木質繊維板などに再利用したりしています。

小林:「建築」という現場でもそういう努力がされているのですね。

工藤 : それから微々たるものではありますが、私たちの会社でも会議などで使う資料をパワーポイントにして、紙をできるだけ使わないようにしたり、資材の梱包材は少なくしたり再利用したりして廃棄物削減に取り組んでいます。

小林:私たちも見習わないと。

村野 : それから、使用する重機などは、もちろん都などの規定を満たす最新の、排ガスを抑えた低騒音のものを使用しています。

バリアフリー

小林:よく新築の建物は「バリアフリー」だとかいうことを聞きますが、その点は?

小日向:基本的には「新バリアフリー法」に従ったデザインになっています。

小林:「新バリアフリー法」ですか。知らなかったです…。

小日向:具体的には身体障害者の方用のエレベータの設置をし、可能な限り段差を減らし、それでも段差になってしまうようなところはスロープを設置する予定です。これにより多少の迂回はしなければなりませんが、車いすの生徒さんも自由に移動することができます。

滝:学校というのはある程度利用者が限られる場所ですので、いわゆる「ユニバーサルデザイン」ではないのです。障害のある生徒さんを受け入れる時は、その状況に応じて、その都度、検討をして対処していく必要があると思います。でも先ずは皆さんがお手伝いし、協力をすることが大切なのでは・・・。もちろんですが、一般の生徒さんは、エレベータ利用は禁止になると思いますのであしからず…!

工事は予定通り進んでいますか?

小林:現在の時点で、予定と進み具合の差はありませんか?

工藤: 工事は現在、予定通り順調に進んでいます。このままいくと2010年3月には第一期工事が終わり、2014年内には第三期工事が終了します。11月現在、第一期工事の、校舎の土台となる杭が打ち終わって、土掘り工事を行っており、下旬からは校舎の地下部分の骨組みとなる鉄筋コンクリートを組立てていきます(地下躯体工事)。来年の2月からは地上の躯体工事へと移り、高等部生は白い壁から露わになる新校舎の一部を見ることができるようになります。

工事による騒音も案外少なく・・・

佐伯:工事の音がうるさいんじゃないかと心配していたんですが、案外静かで驚いています。何か工夫をしてくださっているのですか。

村野:ありがとうございます。取り壊しのときは、突いて壊すやり方ではなく、はさんで折っていく「はさみ」のようなアームを持つ重機を使用しました。とにかく、別の場所に移転してその間に工事、という形ではなくて、現校舎を利用しながら全館を建てていくので、騒音と振動はできるだけ出さないように配慮をしています。特に礼拝中や授業中、テスト中は音を出さないように作業は控えていますが、どうしても出てしまう分はごめんなさい!

佐伯:私たちは2年校舎で、工事現場から一番遠いからかも知れませんが、ぜんぜん気にならなかったです。むしろ「もう体育館なくなっちゃったんだ」…みたいな感じでした(笑)!昔、別の学校に勤めていらしたときに建て替えを経験された先生が、「たまったもんじゃないぞと思ってたら、始まってみて静かで驚いた」とおっしゃっていました。でもこれは当たり前なことではなくて、実は努力をしてくださっていたんですね。

村野:ありがとうございます。ご迷惑をおかけしているとは思いますが、現在のところ、ありがたいことに、大きな苦情などはいただいていません。

高等部生のイメージは?

小林:ズバリ高等部生のイメージを聞かせてください。

小日向:「いろんな人がいていいな、面白いな」と思います。高等部はみんな頭がいい、ハイレベルな人ばっかりいるところと思っていたのですが、ズボンを下げている人もいて、いい意味でホッとしました。でもそれなりにみんな「自分」を持っている感じがします。これから7年間、いろいろなキャラクターの生徒さんと関わっていければいいなと思います。

工藤:高等部校舎内で調査をしているとき、生徒さんとすれ違うときに挨拶をしてくれる生徒さんがたくさんいます。気持のよい挨拶で感心しています。

村野:「この頃の高校生は冷めている」と思っていましたが、この前の高等部の文化祭を見て、みんな本当に熱くなっていて、高校生にはまだ熱いものがしっかりあるんだなと感じさせられました。

小林:ありがとうございます。

高等部生へのメッセージ 「こころをかたちに」

小林:皆さんから私たちに何か伝えたいことはありますか。「もっとこうしてほしい」みたいな…。

小日向:だんだんと校舎ができてくるところを楽しみに見てもらいたい、そして感動してもらいたいですね! 私たちは「地図に残る仕事」ができた時が喜びで、子供や次世代の人に『あれは僕たちが作ったものだよ』と胸を張って言うことが誇りです。あまりお金にならない仕事かもしれませんが、こんな風に、仕事をかたちにすることができるという大変誇りある職業につけたことに私たちはありがたく思っています。将来もしも建設業に携わりたい人がいたら、そのときは仲間として大歓迎です。

ぜひ皆さん自分の持っているもの、考えや心を「かたち」にしてもらいたいです。一つ一つのコミュニケーションが積み重なって、「かたち」になります。建物のような「もの」でなくても、自分たちの持っているものを「何かのかたちで」人に伝える努力を大切にしてもらいたいと思います。

インタビューを終えて

今回はせっかく来ていただいたのに、すごく緊張をしてしまい、インタビューするときの声も小さくなってしまいました。校舎建築に関しては恥ずかしながらあまり知らなかったので、今回のインタビューを通して、私たちの目に見えなかったところでの業者さんたちの努力や、素晴らしいアイディアを盛り込んだ新校舎の計画を知りました。これからの新校舎建築からはもう目が離せそうにありません。皆さん、本当にありがとうございました。(小林亮一朗 HR201)

騒音が気にならず、いつの間にか校舎がなくなって、いつの間にか工事がこんなに進んでいて驚きました。それは業者の方々が騒音などを出さないように努力をされていたからこそのことであって、そのおかげで私たちの学業にも支障が出ないのだなと感じました。ありがとうございました。(佐伯あみ HR208)

 インタビュー:2008年10月21日 第一会議室にて

 文責:小林亮一朗(高等部出版部部長)、広報入試委員会

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