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聴講生のフェアウェル・スピーチ

2025年6月30日礼拝の時間に行ったフェアウェル・スピーチより

クリスティアーノ・ダモーレ(イタリア)

フェアウェル・スピーチ

みなさんおはようございます。今日は赤ちゃんみたいに泣かないようにスピーチします。
クリスティアーノダモーレです、HR308の学生です。

私はイタリア人で、シチリアのメッシーナという小さな町から来ました。私の町を少し紹介します。きれいな風景と美味しい食べ物があります。シチリア人はシチリアの方言で話します。シチリアの方言はイタリア語のルーツです。シチリア人は本当に明るいです。そしていつもたくさんしゃべります。シチリアの文化はギリシャ、ローマ、アラブ、バイキング、フランス、スペインなどから 影響を受けていてその歴史はとても古いです。アルキメデス、エンペドクレス、マリオバロテッリは有名なシチリア人です。

イタリアの私の高校には1200人の生徒がいます。イタリアの学校にはスポーツの部活がありません。選択授業もありません。勉強したい専門で高校を決めます。例えば外国語、科学、美術の専門の学校があります。

私の町はとても小さいので、みんなすぐに知り合いになります、例えば、毎年8月15 日はメッシーナの大切な日なので、みんな若い人は4日間メッシーナのエオリアン島へ行って、楽しみます。これは天国のような場所です。2つの火山を入れて7つの島からできています。みんな両親とは一緒に行かないで、高校生が友達だけで行きます。4日間寝ないで、踊り続けて、海で楽しみます。

イタリアの夏休みはとても長いので3ヶ月間の休みの間、私達は毎日会います。海へ行ったり、40度の暑さの中、テニスをしたり、食事をしたりしていつも一緒に過ごします。

こんな生活をしていた私は去年の8月に日本に来ました。「こんにちは」と「ありがとう」という日本語だけを知っていました。いろいろありましたが、とにかく友達とたくさん話し続けて、この10ヶ月で私の日本語は「かなりうまくなったね」と多くの人に言われるようになりました。まだみなさんほどじゃありませんけど。

日本でたくさんの経験をしました。例えば修学旅行、部活、文化祭、バレー大会、ホストファミリーとの旅行、友達と遊ぶ時間。どれも本当に楽しかったですが、修学旅行が1番すばらしかったです。4日間携帯を使うことができなかったけど携帯を使わないことで友達ともっと仲良くなれました。そして私の日本語のレベルが本当に上がりました。

日本でお気に入りの1つは食べ物です。ほかには、神社、お寺、風景と、そして、人のやさしさが私の日本の好きなところです。
実は日本へ来るとき、飛行機の中では、不安でいっぱいでした。たまたま隣に座っていた日本人が、食事の前にとても控えめで優しい態度でおしぼりを 差し出してくれました。「日本人やさしいなぁ」そのときに私は心の中でこう言いました「かみさま、私を日本に送ってくれてありがとうございました,日本を選んでよかった。」       

これは神さまからのメッセージだと思いました。申命記の31章8節にあります。
「主ご自身があなたに先立って行き、あなたと共におられる。主はあなたを置き去りにすることも、見捨てることもない。恐れてはならない。おののいてはならない。」
新しい経験にトライすることを恐れる必要はありません、神さまが私達と一緒にいるからです。

残念ながら、あまり好きになれなかったものもあります。例えば納豆。本当にくさいですね。それから電車にとても人がいっぱいいること。3分後に次の電車が来るのに、なんでみんなおなじ電車に乗ろうとするんだろう?

私はこの留学でたくさんのことを学んだと思います。まずは日本語そして、イタリアとはまったく違う文化の中で生活したこと。そして、1年間両親なしで生活することも経験しました。留学は、私のせいかくもかえてくれたと思います。もしいぜんの自分だったら、恥ずかしがりやで、自分の世界から出られなかったと思います。そんな私は典型的シチリア人とは言えなかったですね。イタリアに帰ったら将来のいろいろな選択のときに、この留学経験を生かします。

10ヶ月半こんなに早くすぎたことが信じられません。みなさん、ぜひシチリアに来てください。イタリアから1万キロ離れた日本ですけど、ここにいるみなさんは私の心の中にいつまでもいつづけます。
私達シチリア人はこう言います。「ogni viaggiu finisci cu na porta ca si richiudi 」日本語の意味は「すべての旅はとびらをしめて終わる」。
ですが、私のこの旅のドアはいつも開いています。                    そしてもちろん、みなさんのドアも私のために開けていてくれることを願います。
最後に私をサポートしてくれたすべてのみなさんにこころをこめて「ありがとうございます」と言います。イタリア語で「Grazie」です。私のこの「ありがとう」のひとことに意味がいっぱい入っています。

青山学院のみなさん、本当に 本当にありがとうございました、GRAZIE MILLE!

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