「伴大納言絵巻」の謎~12世紀のアニメーションを体験してみよう
教育/高大連携/学問入門講座
担当教員
文学部 比較芸術学科 出光 佐千子 准教授
担当科目
比較芸術学入門A・B、日本・東洋の文芸と美術A
専門分野
日本美術史
講義内容
平安時代前期の応天門放火事件を描いた国宝「伴大納言絵巻」(ばんだいなごんえまき)。いわゆる<応天門の変>で知られる歴史的事件の顛末は、密告により大納言 伴善男(とものよしお)の逮捕というかたちで収束します。真犯人は他にいたのかもしれず、天下を分けたこの政変は未だに謎に包まれたままです。しかしながら、平安後期に創られた「伴大納言絵巻」を紐とけば、映画をみるかのごとくテンポ良く劇的に物語が展開される中で、平安人たちが誰を本当の犯人と思っていたか等がじつは推察できるのです。
本講座では、事件の臨場感を高めるために絵師が工夫した様々な絵画表現を解説しながら、物語絵巻の醍醐味を味わうコツを伝授したいと思います。
人数制限
設けない
連絡先
E-mail : 非公開
担当教員から高等部生へのメッセージ
文学部 比較芸術学科 出光 佐千子 准教授
絵巻といえば、皆さんの生活にとって最も縁のない存在なのではないでしょうか。講座では絵巻の模本を実際に扱いながら、絵巻の見方も体験します。音楽・美術・演劇、広く古典的名品に接することを重視するので、芸術鑑賞が好きな方は、充実した学生ライフがおくれる学科です。