先進国危機と、移民難民問題 － ヨーロッパの分断と統合 －
教育／高大連携／学問入門講座
担当教員
国際政治経済学部 国際政治学科 羽場 久美子 教授
担当科目
欧州国際政治
専門分野
ヨーロッパとアジアの国際政治
講義内容
皆さんが高校時代を過ごした、2016年から2017年という時代は、短期間ながら、歴史の転換点ともいえる重要な時代である。皆さんは歴史の転換期に生きている。今、何が起こっているのか？
イギリスが国民投票で、EU(欧州連合)という5億人を超える世界的経済市場から離脱し、その半年後には、アメリカでトランプが大統領に選出された。アメリカもヨーロッパも、リーマンショック、ユーロ危機以降大きく揺らぎ、先進国危機、といわれる時代に突入している。他方、経済発展を続けてきた東アジアでも、尖閣竹島問題に続き、北朝鮮の核ミサイルが日本海や太平洋を脅かす時代に入っている。世界には、6500万人の難民があふれ、内100万人が欧州を直撃している。日本も欧州も少子高齢化時代である。移民難民に、私たちはどう対処すればいいのか。危機を押しとどめるにはどうしたらいいのか。大きな国際政治の観点から問題を解き明かす。
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担当教員から高等部生へのメッセージ
国際政治経済学部 国際政治学科 羽場 久美子 教授
今皆さんが直面している世界は、歴史的な近代から、大きく新しい時代へと変わろうとしています。今、何が起こっているのか？
トランプやイギリスのEU離脱はなぜ起こったのか。
なぜ世界には難民が6500万人もあふれるようになったのか。
皆さんが老人になった時、このままでは65歳以上の老人は全人口の４割。
だれも年金を払ってくれずに破たんする、というような世の中になる。
どうすればいいのか。―先進国危機とその解決方法を、皆さんと一緒に考えていきましょう。