国際政治学科の学生がつかむ国際社会:キューバ危機とシリア内戦を素材として
教育/高大連携/学問入門講座
担当教員
国際政治経済学部 国際政治学科 阿部 達也 教授
担当科目
国際法ⅠA・B、国際法ⅡA・B
専門分野
国際法学
講義内容
国際社会に生じている事例はさまざまな観点から分析し評価することができます。この講義では2つの事例を素材として、国際政治学科の学生が国際社会をどのように「つかむ」ことができるようになるかを明らかにしたいと思います。1つ目の事例はキューバ危機です。冷戦期の1962年に発生したキューバ危機は、米ソの対立が核戦争の寸前まで激化した非常に重大な事例と認識されています。グレアム・アリソン(Graham Allison)著『決定の本質(Essence of Decision)』の紹介を通じて国際政治学の考え方を示します。2つ目の事例はシリア内戦です。現在も進行中のシリア内戦には、さまざまな主体が関与しており、多くの要素が含まれています。国際政治学に加えて国際機構論や国際法の視点にも触れることで複雑な問題をときほぐしてみます。
人数制限
設けない
連絡先
E-mail :abe@sipeb.aoyama.ac.jp
担当教員から高等部生へのメッセージ
国際政治経済学部 国際政治学科 阿部 達也 教授
国際社会にはさまざまな問題が山積しています。そして、最大の問題といえば、それは、これらの問題に対する「正しい答え」がないことだと思います。だからといって、問題の解決のために取り組む必要がないということにはなりません。むしろ「正しい答え」がないからこそ、みんなで知恵を出し合い、試行錯誤を重ねることで、少しずつ解決の方向に向かっていくべきなのです。みなさんも将来自分の仕事として国際社会の問題を解決するために貢献してみませんか?国際政治学科はそのために必要なものの見方や考え方を身に付ける機会をみなさんに提供しています。