なぜ「フェミニズムはみんなのもの」なのか考える
教育/高大連携/学問入門講座
担当教員
短大現代教養学科国際専攻 後藤 千織 准教授
担当科目
アメリカの歴史、アメリカの文化と社会、社会史(米国)
専門分野
アメリカ社会史
講義内容
近年、フェミニズムに再び注目が集まっている。『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役で知られるエマ・ワトソンが、2014年に国連で「ジェンダーの平等はあなたの問題でもある」と男性にも呼びかけるスピーチをしたことは記憶に新しい。
フェミニズムは、一枚岩ではない。フェミニズム運動は、人種、階級、性的指向、そして性別によって分断されてきた歴史を持つ。しかし、分断を乗り越える努力も絶えずなされてきた。もし、フェミニズムを「性にもとづく差別や搾取や抑圧をなくす運動」[hooks 2000]と定義するならば、フェミニズムは女性の「生きづらさ」だけでなく、男性の「生きづらさ」を考える視点も提供する。本講義では、なぜフェミニズムが「みんなのもの」であるのか、どうすれば「みんなのもの」になり得るのか、一緒に議論していきたい。
人数制限
設けない
連絡先
E-mail : t23484@aoyamagakuin.jp
担当教員から高等部生へのメッセージ
短大現代教養学科国際専攻 後藤 千織 准教授
聞いたことはあるけれど、具体的に何を主張しているのかよく知られていないフェミニズム。本講義では、フェミニズムを通してアメリカ合衆国の文化を学び、フェミニズムや男性学の理論を使って身近な問題を一緒に分析してみたいと思います。