生命を捉えなおす
教育/高大連携/学問入門講座
担当教員
総合文化政策学部 福岡 伸一 教授
担当科目
多文化共生論
専門分野
生命科学、化学,生化学、分子生物学
講義内容
現在、私たちの周りには生命を巡る様々な議論がある。遺伝子組み換え、クローン技術、iPS細胞、臓器移植…。これらを可能とする先端技術の通奏低音には、「生命とはミクロな部品が集まってできたプラモデルである」という見方、すなわち機械論的生命観がある。 ルドルフ・シェーンハイマーは、生命が「動的な平衡状態」にあることを最初に示した科学者だった。私たちが食べたものの分子は、身体を構成する分子と絶え間なく交換されつづけている。つまり生命とはプラモデルのような静的なパーツからなりたっている分子機械ではなく、パーツ自体のダイナミックな流れの中に成り立っている効果そのものなのである。 この「動的平衡」論をもとに、生命とは何かを改めて考察してみたい。
人数制限
設けない
連絡先
E-mail:fukuoka@sccs.aoyama.ac.jp
担当教員から高等部生へのメッセージ
総合文化政策学部 福岡 伸一 教授
現代社会には、生命をめぐる様々な問題があります。それは科学だけで解決できるものではありません。複雑な問題をどのように捉えればよいか、一緒に考えてみたいと思います。
<参考書>
『生物と無生物のあいだ』講談社現代新書(福岡伸一著)
『世界は分けてもわからない』 同上 『動的平衡』木楽舎 福岡伸一著