古代のブックデザイン
教育/高大連携/学問入門講座
担当教員
文学部 日本文学科 小松 靖彦 教授
担当科目
文学交流入門・日本文学演習・文学交流特講B
専門分野
日本上代文学(萬葉集および萬葉学史)・書物学
講義内容
日本最古の歌集『萬葉集』は、どのような姿の「書物」であったのでしょうか――。 その手がかりはイギリスの大英図書館にありました。 洋の東西を問わず、最初の「書物」は、巻物でした。古代の人々は、物語や記録を、あくまでも「連続したもの」として書き留めようとしたのです。巻物はやがて一定の規格を持つようになりました。中国では、7・8世紀に巻物の姿が完成します。それを大英図書館所蔵の「敦煌写本」に見ることができます。日本の『萬葉集』も、この規格に従って制作されたのでした。 平安時代に入ると、日本独自の美しい写本が制作されるようになります。それらは、西洋やイスラーム世界の装飾写本とも肩を並べるものです。 「書物」の最初期の姿に触れ、また日本古代のブックデザインの美を味わいながら、「書物」の未来について皆さんと一緒に考えます。
人数制限
設けない
連絡先
E-mail:ogawa-script@jcom.zaq.ne.jp
担当教員から高等部生へのメッセージ
文学部 日本文学科 小松 靖彦 教授
「書物学」という学問に触れてみてください。 2017年度前期の大英図書館での調査に基づく、最新の研究成果をわかりやすく紹介します。