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平和・共生論文

平和・共生論文

青山学院高等部の平和・共生学習は、「自分も含め多様な立場や価値観を持つ人々が、
ともに同じ社会で安心して生きていくために様々な課題を解決し、社会のwell-beingを創造すること」を目指しています。

その基礎づくりとして、「過去を見つめる」「現在を知る」「未来を描く」という共通テーマの下、様々な教科を横断した総合的な平和・共生学習の記録ノート(学習ノート)である「LogBook」を制作し、生徒一人ひとりが平和の実現者となるべく、学習活動を行っています。

たとえば、物理基礎や生物基礎では原子力や放射線について学び、現代社会では核兵器にまつわる国際的な議論、平和憲法のあり方などを学びます。また、聖書の授業ではキング牧師の生涯を、英語では映画「Invictus」などを通じて、異なる文化的背景を持つ人々と共生する社会の在り方について、思考を深めていきます。これらの学びは3年間を通して行われ、生徒は教科を横断した学びの軌跡をLogBookにまとめていきます。

そして、これらの高等部の三年間の学びを通じて得られた共生社会への眼差しを活かし、平和・共生論文を執筆します。平和・共生論文とは、任意の社会課題を一つ決め、問題の分析や解決へのアプローチについて研究する論文で、本校では、生徒全員が執筆します。論文執筆の技術はM.アイゼンバーグの「Big 6 Skills Model」をベースにアレンジされたレクチャー動画「6ステップ」を用いて三年間をかけて修得します。この論文の執筆は「総合的な探究の時間」の一部に位置づけられており、生徒はこの執筆経験を経て、生涯学び続けるために必要な態度と技術を養います。また、学年で10名の代表論文に選出された生徒の論文は『平和・共生論文集』に全文が掲載されます。

71期 代表論文タイトル

「中・高等学校におけるジェンダー教育の必要性 -日本の将来は教育現場にかかっている-」
「プラスチックというものに持続可能性はあるのか」
「動物愛護という流行 -動物神話・哲学論争における動物観の表象から探る-」
「新必修科目「地理総合」と国際理解 ー地理総合を糧に多文化社会をどう生きるかー」
「女性の社会進出への課題 ーマミートラックから読み解くー」
「東北被災地の復興支援活動を見つめる ー風評払拭と被災者の豊かな暮らしを目指してー」
「遺伝子操作によって生まれる 子どもは幸せになれるのか」
「学生はメンタルヘルスとどのように向き合うべきか -ストレス社会に生きる若者の声-「
「コロナ禍で明らかになった宗教の諸問題と変革」
「日本における同性婚の可能性」

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