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2015年度 伝道週間(6月)Mission Outreach Week

教育/キリスト教教育/キリスト教行事

「誇り」

浅原 一泰先生

6月15日(月)から始まった伝道週間。そのうち17日(水)から19日(金)の3日間は、中等部の聖書科講師であり日本キリスト教団高幡教会の牧師でもある浅原一泰先生をお招きし、特別な礼拝が行われました。

全体テーマ:「誇り」

(1) 17日(水)
「誇りとは何か」
(ヨブ記2:1~13)

(2) 18日(木)
「自分を守る者と捨てる者」
(ヨブ記19:13~27)

(3) 19日(金)
「視野が広げられてこそ」
(ヨブ記39:13~40:2)

理科教諭の感想

全体テーマは「誇り」でした。3日間、ヨブ記からのお話しをされると伺ったときは難し過ぎて生徒は受け入れられないのではないかと危惧しましたが、まったくの杞憂でした。

初日は「誇りとは何か」というタイトルでヨブの苦難について語られました。二日目は「自分を守る者と自分を捨てる者」というタイトルでヨブの友人たちの律法的な因果応報論とヨブの求めることの対比が色鮮やかに語られました。そして、最終日。「視野が広げられてこそ」というタイトルで神と人との関係を分かりやすくお話し下さいました。

「誇り」という全体テーマから「誇り高く生きるべき」というお話しなのだろうと勝手に思いこんでいましたが、結論は真逆でした。旧約聖書では、律法を守る者は祝福され、従わない者は呪われる、という教えがあり、ヨブの友人達はそれを信奉し、律法さえ守っていれば不幸になることはないと信じて疑いません。罪のないヨブが悲惨な状況にあるのもヨブが神に背いたからだと決めつけ、彼に反省を促します。しかしヨブは神が正義の神であることを信じて、苦難を負わせる理由を神に問い続けます。両者の姿は、善人が苦しみ悪人が繁栄しているこの世の矛盾を描いています。神は最後にヨブの正しさを認め、神も世の矛盾に苦しんでいることを気づかせ、ヨブは間違っていた友人の為に祈ります。「誇り」ではなく、隣人の為に自分を捨てる「愛の精神」をこそ神が求めていることを実感する伝道週間でした。

礼拝の様子

ハンドベル部、聖歌隊による賛美の奉仕

礼拝委員の生徒が描いた伝道週間のポスター

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