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生徒礼拝「私の人生に変化をもたらしたこと」

教育/キリスト教教育/礼拝の紹介

私の人生に変化をもたらしたこと

2年女子

みなさんは、神様について知っていますか?

私たち2年生は、短くても1年半、最も長い人で14年半もこの青山学院というキリスト教学校に通っていて、みなさんもご存じの通り、登校日は毎日必ず礼拝をしてきました。ですから、神様について知っているかと言われると、他校の生徒のよりも何倍も知識はある自信がありました。しかし、去年行った1年間の留学で私の考え方は大きく変わりました。

私は去年、テキサス州のハーフォードという小さな町に交換留学をしました。ホームステイ先は4人家族で、私のホストファザーであったKevinは、若いころアメリカ空軍で働いたあと引退し、メソジスト派の牧師さんをしている方でした。家族もみんなクリスチャンで、私もホストファミリーと一緒に毎週水曜日の夜、日曜の朝と夜の3回教会に行きました。こう聞くと、かなり敬虔なクリスチャンのようで、少し堅苦しいイメージがわくかと思いますが、実際のホストファミリーは、とても気さくで明るくユーモアに溢れた賑やかな一家で、私の通っていた教会も、讃美歌だけではなくアップテンポなクリスチャンソングを歌ったり、クッキーやドーナツなどのお菓子がいつでも好きに食べられるように置いてあったり、日本の教会の雰囲気とはまた違った、和やかで温かい、本当に誰でも馴染み安い場所でした。

ところで先程の質問に戻りますが、神様について知っていると答えられた方に、あと3つ程、質問があります。あなたは、神様と共に歩き、神様にすべてをゆだねていますか?
あなたの信仰は、あなた自身の人生になにか変化をもたらしていますか?
そして最後に、あなた自身はその信仰によって、他の人の人生に変化をもたらしていますか?

これらの質問は、実は、ホストファザーのKevinが礼拝で使っていた言葉の日本語訳です。実際には彼は、“Do I know Jesus? Am I walking my way and rely on him? Does faith make a difference in my life? Does that make a difference in the others?” と、自分自身に問いかける質問としてお話をしていました。しかし実際に、神様と共に歩く、信仰から人生に変化をもたらす、他人の人生に変化をもたらすとはどういうことなのでしょうか。

ここで、みなさんに私の留学先でできた友達を一人紹介したいと思います。彼女の名前はMeliss。私と同じ教会、同じ学校に通っていた、16歳の女の子です。
彼女は、私が留学先で、神様と共に生きることがどういうことかを本当に教えてくれた人でもあります。彼女の部屋の壁には、初めて見ると驚いてしまうくらい、たくさんの十字架が飾られていました。そして彼女の部屋だけではなく、彼女の家のそこかしこにクリスチャンモチーフのものがたくさん飾られていました。実際にアメリカでは、クリスチャンと名乗る方々の家にたくさんの十字架などが飾られていることは珍しくなく、それを特に気にする様子もなく、本当に、暮らしの一部に十字架や聖書、讃美歌などがなじんでいました。日本では普段堅く考えられてしまいがちなキリスト教信仰を、より身近に、親しみやすく、そして心にとめやすくできているのではないかなと思います。

Melissaについてお話したいことは、もちろん部屋のことだけではなく、彼女の人との接し方にあります。彼女はどんなときでも明るく振舞い、私がこれまでであった人の誰よりも優しくて、誰からも愛される本当に素敵な人でした。疲れていたり嫌なことがあった後でも、周りの人を優先に考えている彼女と一緒にいると、自分の弱さや器のちいささを思い知らされる事もありました。
そんなの彼女の優しさの源は、神様だといいます。というのも、一日に何度も自分自身に、”Do what Jesus did”と話しかけて、神様(イエス様)ならどうするだろうかを考えて人と接しているそうです。そんな彼女と仲良くなるうちに、私の心にも、Melissaなら、神様ならどうするかという疑問が日常生活のなかでうまれ神様と共に日々生活することを知りました。
そしてこれこそが、Melissaの信仰が私の人生に変化をもたらした、といえる瞬間だと思います。彼女の信仰が、彼女の行いとなり他人の人生に変化をもたらしていて、これは、私が最初に問いかけた質問のあるべき形そのものではないのかと、わたしは思います。

そんな彼女と私が、いつも忘れないようにと自分に問いかけている質問を最後にもう一つだけして終わろうと思います。”When the others see us, who do they see?” この答えがいつか、イエスキリストになれるように、今日も神様と共に歩んでいきたいと思います。

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