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情報 授業紹介

1年生必修 社会と情報

社会と情報の授業では、コミュニケーション能力の向上を目指し、グループ研究を行っています

グループ研究発表会

「社会と情報」の授業では、コミュニケーション能力の向上を目指しグループ研究を行っています。グループは、クラスを会社に見立て、互いに「社長!」「支店長!」などと声を掛け合いながらロールプレイを進めることにより、皆少しずつ責任感が芽生えます。一年かけて研究した成果を、1月末~2月に約2週間かけて発表会で報告します。2004年度からは外部のお客様も迎え、公開発表会にしています。外部の方々は、単なる見学者ではなくロールプレイ上のお客様に扮して質疑応答にもしっかり参加していただくため、生徒も普段は高校生ですが、この日ばかりは、結構、格好良い営業マンになりきり、日頃とはまた違う応対でプレゼンテーションに挑みます。お蔭様で参加者も年々増え、ここ数年は、青山学院関係者以外にも、日本アイ・ビー・エム株式会社、東京電力株式会社、ソニー株式会社、KDDI株式会社、株式会社ベネッセコーポレーション、富士通株式会社、株式会社オリエンタルランド、東日本旅客鉄道株式会社、東京大学、日本大学、湘南工科大学、慶應義塾湘南藤沢中・高等部、早稲田大学本庄高等学院、東京都市大学付属高等学校、西武学園文理高等学校など、各種企業や他大学・高校の先生方にもご協力いただき、本当のコンペティションであるかのように盛り上がっています。

最近では、株式会社JTBや長崎市役所の方々にもご協力いただき、単に調べ学習の発表の場で終わらせず、真に、「修学旅行」を充実したものにするとは?を探究することを目指して、架空の会社ではありますが、リアリティを持つ旅行会社に近づくよう、試行錯誤を続けています・・・。

また、2012/3/21(水)東京大学にて株式会社ベネッセコーポレーション主催「新しい学びフェスタ」のポスター発表部門に、本校から3チーム(1・2年合せ 計7名 テーマは次の3つ ①『私、社長やってみました!』 ②『(旅行会社)あぉやまんJAPAN110で行く一味違う修学旅行』 ③『私は、これで、生徒会活動を始めました』)が参加しました。各学校での学びの深さや活動の魅力を伝えることを目的に行われた発表で、テーマ①のチームは「最優秀賞」を受賞しました。
 その後、2015/3/22(日)聖学院高等学校にて開催された同企画に、1チーム(1年5名)が『脱、受け身。』というテーマで参加し、積極的な自らの新しい学びを探究しています。

 以下は、2018年度の公開発表会に伴い、お客様に向けてご案内した資料の一部です。

グループ研究概要

【内容】
・ 本校で2年次に行く予定の修学旅行に即した前提条件を設け、その範囲内で旅行計画を立案する。
・ 各HRを架空の旅行会社に見立て、HR内を8分割したグループ(4名)を1つの支店とし、5日間の修学旅行のうちの1日のプランを担当。各HRに同じ日を担当する支店が2つずつあり、支店対抗のコンペティションとする。
・ 発表会では、各支店、準備から終了まで持ち時間15分の中で予め提出したレジュメに従い、全員で分担してプラン内容を発表する。

【お願い】
・  発表会当日はロールプレイ上のお客様(修学旅行の引率者)に扮して頂き、コンペの審査員として、質疑応答へご参加ください。当日お配りする投票用紙にて、各支店の発表の評価をお願いいたします。

授業年間予定

【 1学期 前半 】
各クラス(約42名)を5名×8グループに分割し、授業に参加。

【 1学期 後半 】
下記枠内の内容が発表され、生徒は各自、Wordの演習も兼ねて、活動目標や経営目標などを企画書としてまとめる。
その中で、支店長/スケジュール部長/記録報告部長/経理部長の役職の中から自分が立候補したい役職に対しての抱負を述べる。
2008年度から、社長と呼ばれるクラスのリーダを先に立候補させ、会社のトップ組織を充実させた。2010度からは、更に、この社長の就任を、1学期中に実施し、取締役と呼ばれるトップ組織の人数も増やし、生徒同士で決めさせている。


[グループの構成]

現在の、HRクラスは、旅行企画会社として、各々会社を設立します。
新設予定の10会社( HR101 ~ 110 )には、各々 社長 および 副社長(0~1名) が選出され、任命後、各会社は、社長(副社長)の指示に従い、8つの支店からなる組織を作ります。
8つの支店は、第1~4支店を、東日本。 第5~8支店を、西日本。と呼び、大きく、2つのグループに分かれます。
また、10会社は、全て、Aoyama Group Company に、所属し、
HR( 105、106、107、109、110 )社長は、Groupオーナー(植田)の方針の下、
HR( 101、102、103、104、108 )社長は、Groupオーナー(秋山)の方針の下、各会社のプロジェクトを指揮してゆきます。


[会社組織と役割分担] 
※2012年度より、組織体制が変更されました。

各会社は、社長(副社長)を中心に、次の取締役を、東日本・西日本 各々から1名ずつ、選出します。
  統括本部長 / 支店長統括 / スケジュール部長統括 / 記録報告部長統括 / 経理部長統括
社長(副社長)を含め、取締役は、どの支店にも属しません。
(注意)社員数によっては、兼任します。

取締役以外の社員は、均等に各支店に配属され、
  支店長 / スケジュール部長 / 記録報告部長 / 経理部長
の、4名の役職で構成します。
(注意)支店配属後、長期出張等の社員が出た場合は、支店長が経理部長を兼任します。


[旅行企画会社の最初のプロジェクト]

この旅行企画会社の最初のプロジェクトとして、『 2019年度 青山学院高等部 2年生 』の皆さんをお客様とする、修学旅行の企画を提案することになりました。お客様の学校の修学旅行は、西九州 4泊5日 です。
また、お客様の学校は、2学年が10HRあり、修学旅行は、HR別に行動することになっています。
そこで、 Groupオーナから、お客様の各HRを、10の会社で分担し、旅行の企画をプランするように指示が出されました。


[今回のプロジェクトの重点項目]

「 印象に残す 」 → p.3 « 今年度の強化ポイント » 参照


[旅行条件]

日  程:2019 / 11 / 4 ( 月 ) ~ 8 ( 金 )  4泊5日
担当HR:2019年度 青山学院高等部2年生 HR(101→201、102→202、以下同様に割り振られた)
    (注意) 往復の飛行機と、4泊の宿泊先は、お客様が決定し、条件を提示される予定。
    (注意) 生徒数は、この授業のHR人数と同じであるとし、引率教員は、2名とする。

※ 旅行計画を立案する上で、以下の条件1~6は、お客様からの要望で、原則、守らなければならない。

条件1
宿泊宿には、17:30までに到着し、8:30以降に出発とする

条件2
4泊5日の中で、「 長崎原爆資料館 」に、必ず見学に行き、1時間以上の平和学習をすること。
※ 大型貸切バスの駐車は、平和公園駐車場を利用し、行きに平和公園内をガイドをしながら徒歩30分とする。

条件3
3日目は、「 長崎市内班別自主行動 」とする
※ 班割りは、お客様側で決定された結果、この授業の Group と同じ、8班で、各々の人数構成(男女比も含む)も同じであるとする。
※ 自主行動中は、交通費/昼食代等、全て各自(生徒)で用意する。 → 個人費用へ加算
※ 集合/解散は、宿泊宿とすること可。大型貸切バスを利用し、「 市営松ヶ枝 」or「 県営常磐 」駐車場を、集合/解散場所とすることもできるが、その場合は、宿泊宿 ⇔ 駐車場間は、HR単位行動とする。

条件4
3日目以外の主な移動手段は、「 大型貸切バス 」とする。
※ 他の移動手段を利用しても良いが、その間も大型バスは貸切にし、必要に応じて、空で移動させなければならない。
※ 移動ルートは、大型バスで可能であることを検討し、高速代/駐車場代/トイレ休憩を含む移動時間の見積もり等を考慮すること。

条件5 : 次の詳細についても、しっかり検討し、実現可能な計画を立てること。
※ HR定員+引率教員2名が同時に取れる、昼食の場所/メニューの選択の有無/料金/時間
※ 一箇所の見学地内では班別自主行動を認めるが、集合/解散の場所と時刻、および、数パターンのモデルコースを提案する。
※ 4泊5日の全行程の中で、2箇所のHR別記念撮影の場所を提案(雨天に左右される場所を含む場合は、もう一箇所)
※ 団体割引が利用できる見学地については、必ず、適用する。申請が必要な場合は、申請書の原稿を用意する。
※ 毎日、朝夕は食前感謝、夕拝をまもります。部屋の確保/当番表・讃美歌・聖書の準備などもサポートしましょう。

条件6
提案時には、必ず、費用を見積もり、お客様に提示すること。
※ HR費用 : 往復飛行機代、大型貸切バス代、宿泊代を除く、全ての共通費用
※ 個人費用 : 自主研修費の諸費用やお土産代など。但し、小遣いは、¥20,000- 以内であることが決められている。

支店
担当日
1と5
1日目
2と6
2日目
3と7
4日目
4と8
5日目

【 夏休み 】
4泊5日の修学旅行の日程/往復飛行機/宿泊先が発表され、各支店は、上記の表の担当日を分担することになる。各自は、夏休みの宿題として、自分の支店が担当する日に訪れることが可能な範囲から、是非行ってみたいと思う見学地をピックアップしその見学地についてのガイドブックの下書きを用意する。この時、平和/自然/歴史/文学/生活/文化/産業の7つの切り口で、その見学地または周辺について調べることが条件となっている。


【 2学期 前半 】
各自用意したガイドブックの下書きを元に、HTML( 以前はWordで作成し、HTML形式に変換する方法をとっていましたが、2014年度から、基本的なHTML言語を学び、直接書いています。 )でWebページを作成し、Web上で公開することによって、情報を共有する。なお、このWebサイトは高等部内部のみで閲覧可能。但し、1学期から学習してきた著作権の扱い( 2010年度から、カリキュラムの調整で以前より学習時間を減らしている )等は慎重に行うことを実践することになる。一方、取締役は、会社名、会社スローガン、会社ロゴ、東西ごとにプラン方針などを社員と話し合い決定、それを受け、各支店では支店長を中心にテーマ等を決め、旅行計画の方向性を固める。
注1 : 会社スローガンとは、会社のイメージ!各会社(クラス)の仲間同士の活動における指針を具体的に示すことになっています。

【 2学期 後半~3学期 】
各支店で話し合った目標に向け、担当日のモデル・コースを計画する。ここで、全学年で提供されているWeb上のガイドブックを利用することができる。
発表当日、お客様には、このガイドブックを自由に閲覧していただける環境をご用意させて頂く予定です。
( 週2時間の授業の中、前半1時間目は、情報処理の技術として講義や演習(主に、エクスプローラ、Excelなど)、後半2時間目は、各グループ活動を繰り返す形式 )
※ 2014年度から、自由課題でプログラミング(VBA)にも挑戦しています。

発表会の条件

・ 同一担当日同士は、コンペティションとなり、お客様により良い方を選んでいただく。
( 東日本 → 1~4支店、西日本 → 5~8支店 に別れているため、どちらのグループがより多く選ばれるかも競うことになる )
・ 各支店の持ち時間は、準備から質疑応答まで含め、15分。配布資料は、A4サイズで枚数制限あり。
・ お客様からは、各支店毎に、分担日のプランを提供するよう依頼されている。
・ 3日目は、長崎市内を班別行動する日となっており、この日のプランは、取締役が資料のみで、提供するよう依頼されている。
従って、3日目プランに関しては、お客様に、東日本と西日本の各々の取締役が作成したプランから、より良い方を選んでいただく。
・ 今年度も、社長を中心とする取締役が、以下の責任を担うこととした。
2008年度から、強化してきた会社トップ組織が、しっかり協力し、より充実させることになっている。お客様には、その評価もしていただく予定。
  

(1) 発表会当日の司会進行
※ 2014年度より、各支店の持ち時間を5分減らし、取締役から東西各々の旅行全体アピールを加える

(2) 配布資料の整理
  
(3) ロゴ作成
( 全ての会社が、自分達の会社 or スローガンをひと目でイメージできるロゴを作成しております )
  
(4) CM作成( 会社で任意:2014年度から、特に会社スローガンを実践している様子を表すことになっています )

注1 : グループでの普段の活動は、全てポイントにより、売上やコストを意識しています。
これらを管理する役割が、経理部長です。
注2 : 発表会での投票結果は、売上ポイントにつながります。
ロゴ部門やCM部門などもありますので、生徒の頑張りを是非、ご覧いただき、1票、投票ください。

今年度の強化ポイント

※ 2018年度は、特に、次のような指導をしています。

今年度の目標は、「 印象に残す 」です。これまでの過去の目標もすべて取り入れ、みなさんのチームの印象を次のように、
お客様の中に、どこよりも一番に残して下さい!
(1) どこで、どのように、旅行体験ができるのか?プラン自体が面白そう!
(2) 提案してもらった方法で旅行体験ができたら、しっかり学習できそう!
(3) 魅力あふれる人柄の社員から、こんな表情(笑顔)で伝えてもらった!
(4) 時間を忘れるほど楽しいプレゼンだったけれど、ずっと記憶にも残っている内容だった!
(5) 「このプラン最高です」の言葉だけでなく、具体的にその根拠を表やグラフなどで納得!

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