地理歴史・公民 授業紹介
3年生選択 マーケティング
文化を学び、未来をデザインする
マーケティングでは、1学期に青山学院高等部が継続的に支援している東ティモールのコーヒー農園の事例をもとに、コーヒーのグローバルマーケットの歴史的変遷や南北問題、消費国におけるコーヒー文化の発展、生産現場から見たフェアトレードの実効性などを議論します。その上で、コーヒー文化の持続的/共生的な発展を目指したマーケティングプランを検討します。この単元では、コーヒー生産地の支援活動をおこなっているNGOやコーヒー関連企業などの外部講師を招いた特別授業も予定しています。
2学期以降はより実践的なマーケティングを体験します。過去に授業の中で企業と一緒に取り組んできた産学連携のマーケティング事例をケーススタディとし、商品デザインやプロモーション、広告コミュニケーションなどのプロジェクトを体験しながら学びます。この単元では実際に企業と連携して一緒に新しいプロジェクトに取り組む場合もあります。
2023年度は株式会社スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー様、TBSホールディングスならびにTBSテレビ様と共に「高校生のための日傘」をテーマにマーケティングの産学共同授業のプロジェクトを行いました。
このプロジェクトで生徒がデザインした日傘「rizzful parasol(リズフル パラソル)」が商品化され、2024年6月7日(金)より、全国のPLAZA・MINiPLAにて限定発売されました。
3年生選択 現代社会特講B
ディベートを通して国際問題について考える授業です
今日の、そしてこれからの日本は、国際社会においてどのような役割を果たしていくべきか― このことを考える上で欠かすことのできない重要なテーマについて、グループ学習とディベートをとおして互いに意見をぶつけあい、自分自身の考えを確立していくことを目標にしています。
後期の動物園の文化史では、古今東西の人と動物の関係を文化史の文脈から読み解き、生命倫理やアニマル・ウェルフェアだけでなく、文化人類学なども横断的に学びながら、未来の動物園のあり方を議論します。この単元では、旭山動物園とZoomを用いた遠隔授業も予定しています。
主なディベートのテーマ
1.日本の平和主義と現実- 平和を維持するために軍事力は必要か?-
・憲法第9条を改正すべきか
・集団的自衛権の行使容認をどう考えるか
2.日本の国際貢献はどうあるべきか
・日本は国連安保理の常任理事国入りを目指すべきか
・積極的平和主義か 良心的兵役忌避か
3.過去とどう向き合うか
・歴史教育はどうあるべきか
・戦後70年談話と日本の戦争責任