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卒業生からのメッセージ

日本ラグビーフットボール協会専務理事

岩渕 健輔 さん

プロフィール
1994年卒。青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒業。大学在学時にラグビー日本代表に選出される。ケンブリッジ大学社会政治学部修士課程修了。博士(医学)。サラセンズ(英)、コロミエ(仏)、7人制日本代表の選手兼コーチなどを経て、2012年より日本代表GM。2016年より日本ラグビーフットボール協会理事。現在、ラグビー協会専務理事ならびに東京2020男子7人制日本代表HC。

※インタビュー内容および写真・プロフィールは2019年取材当時のものです。

青学はまさに“新時代”。新たな世界で活躍できる大人に

私は青学初等部からラグビー部。高等部でもラグビー部に所属し、現在はラグビー協会の理事、ワールドカップの組織委員会の理事などを務めています。

高等部時代に思いを馳せると、やはり部活動のことが思い出されます。ラグビー部の顧問の先生は生徒の主体性を尊重してくれ、人格形成につながるような指導をしてくれました。また土日には OB の指導者が来てくれて練習を。強豪校と比べてグラウンドも狭く練習時間も限られている中で、どうやって効率を上げ、強くなるのかということを常に考えていました。結果、二年生の時は東京都大会で準決勝まで、三年では決勝まで進むことができました。

ラグビーには、“One for All ”という言葉があります。「一人はみんなの為に」という意味ですが、例えばラグビーは試合でトライを決めてもガッツポーズをしてはいけません。そこに至るまでに多くの仲間が体を張ってくれたおかげでその結果があったのであり、決して自分だけの成果ではないという考えがそこにあるからです。

青学の雰囲気もその“One for All”に近いと言えます。様々な生徒がいますが、一人ひとりに何かの役割がある。青学のスクールモットーに神と人とに仕え社会に貢献する「地の塩、世の光」という言葉がありますが、まさにこれが表すとおり、人のことを考え、困っている人を助ける環境があります。そこで出逢った仲間とは今もよく会っており、さらには仕事関係でも助け合っています。

青学では生涯の友人が見つかります。校風も柔軟でいろんな色にも染まれます。多様性があり自由があり、でも芯がなければいけない世界。これから入学される皆さんが高校を卒業される頃には、高三で成人を迎える時代となり、世の中はそんな“青学のような世界”に変わっているのではないか。そんな新時代も恐れる必要はなし。高等部での生活をしっかりと体験していれば、新たな時代でも活躍できる大人になっているはずだからです。小さくまとまらず、ちょっと怒られるぐらい自由に(笑)、青春を謳歌してください。

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