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卒業生からのメッセージ

アナウンサー

小川 彩佳 さん

プロフィール
2003年卒。青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒。07 年にテレビ朝日へ入社し、アナウンサーに。同局『やじうまプラス』や『スーパーJチャンネル』の フィールドキャスターを経て、現在は『報道ステーション』3代目サブキャスターを担当。


※インタビュー内容および写真・プロフィールは2017年取材当時のものです。

宝物のような時間がきっとそこにあるはず

高等部時代を振り返った時、いつも思い出されるのはミュージックフェスティバルについてです。
同イベントは、生徒たちによるバンドが対バン形式で演奏するフェスティバル。音楽が大好きな私は、ステージ上で輝く皆さんと、ステージが与えるワクワクに、一気に心を奪われていました。

私は早速、その運営を担う生徒会「集会委員会」の門を叩きました。そして二年生の時、イベント全体をプロデュースする委員長を任されたのですが、ストレスから盲腸に…。高等部は個性を尊重する校風。中でもステージに上がらんとする人は特に個性が強い方ばかりだったのでしょう。ところがカーテンコールの際、そんな彼らが「一番頑張ったのは小川さん」と、私を舞台に上げてくれたのです。改めて素敵なイベントだと思いました。そして、それを作ったのが彼らの個性であり、高等部の校風だと感じました。

文化祭も思い出深いですね。私たちのクラスは男女とも仲がよく、自由にアイデアが飛び交う光景も見られました。三輪車に風船を3つ付けた「マリオカート」は今もいい笑い話です(笑)。

現在、私はテレビ朝日でアナウンサーを務めています。ミュージックフェスティバルの経験は今の仕事にも通じていて、最終的に放送に至るまでに関わる多くの人たちに思いを馳せながら、渡ってきたバトンを放送にのせる「アンカー」のような気持ちで取り組んでいます。自然にオープンに人と接する姿勢は高校時代に身についたもので、当時の同級生には今も助けられています。鎧も何も身につけていない自分の姿がそこにあり、そんな私を受け入れてくれる当時の仲間がいる場所は、自分が戻れる場所にもなっていると感じます。

人生の楽しい記憶や幸せな記憶には更新されていくものもありますが、10代半ばの感性で高等部で経験したことは上書きされず、別フォルダとして記憶に残るはず。宝物のような時間が、きっとそこにはある。皆さんにも、勿論勉強も頑張りつつ、自分がやりたいことを気持ちの赴くまま追いかけていって欲しいと思います。

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