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2015年度 生徒会主催運動会 報告

生活/スクールカレンダー/生徒会主催運動会

1月9日、三学期の授業が始まって間もないこの日、今年も生徒会主催の運動会が開催された。
2015、2016年度生徒会により構成される実行委員会が中心となって開催される運動会は、三学期にも何か大きな行事を行ってほしい、という生徒の要望を元に2014年から始まり、今や生徒会にとって重要な仕事の一つとなっている。また同時に、今年度の生徒会活動において集大成となる行事でもあったが、そこには多くの問題や困難があり、運動会は私が今まで生徒会として取り組んだ行事の中で最も大変な行事となった。

まず私たち2015年度運動会実行委員会に突き付けられた問題は、バレーボール大会同様、グラウンドの縮小であった。中等部の工事に伴って昨年からグラウンドが縮小されており、今年の運動会は従来よりも小さい面積で開催しなければいけなかった。そのため、本部の位置や参加者の応援席、集合場所などの配置や、運営方法についての大幅な見直しが余儀なくされた。更に、今回はより多くの参加者に楽しんでもらえる運動会を作りたいという思いから実施競技に関するアンケートを行い、新競技「大玉転がし」を行うこととしたため、私たち実行委員会は文化祭が終わって間もない頃から生徒会室で会議を重ねる日々を送っていた。

従来よりも厳しい状況に置かれつつ新たな挑戦をすることは非常に困難であったが、運動会の準備を進める実行委員の表情はどこか輝いていた。それはやはり、2015年度生徒会役員の面々にとってはこの運動会が最後の一大行事であると共に、来年度の生徒会活動を担っていく後輩たちとの最初で最後の大仕事であったからだろう。豊富な経験を活かして仕事に取り組む先輩と、わからないことが多いながらも必死に食らいつく後輩たちの姿はとても頼もしく、こうした準備はテスト前や冬休み中にも行われ、今年度の運営方法などは着々と決まっていった。しかし、運営方法の変更や新競技の追加に伴い、参加者が混乱し、運営が上手く行えないのではないか、という不安は拭いきれなかった。少しでもスムーズな進行をするためには実行委員が運動会の全てを把握する必要があるため、私たちは前日の夜までひたすら確認作業を続け、本番に備えた。
そして、遂に運動会当日を迎えた。

この日は天候にも恵まれ、運動会を開催するのには絶好の日であった。これまでの努力を活かし、実行委員が中心となって、有志で集まってくれた運営委員や、各HRから選出されたキャプテン、各団の団長の力を借りながら運動会は進行された。不安視されていた参加者の移動などもスムーズに行われ、また参加者全員が指示やルールをしっかりと守り、安全に競技を行ってくれたお蔭で怪我や事故などもなく無事に終えることができた。

そして何より、運営を無事に行えたこと以上に、参加者一人一人が今年の運動会を楽しんでくれたことが一番嬉しかった。全員が競技や応援を通して一つとなり運動会を楽しむ姿こそ、私たち実行委員が最も見たかったものであり、私たちはそのために3ヶ月以上に渡る準備を行ってきた。それだけ努力してきたからこそ、運動会を楽しんでくれている人々の姿がうれしく、私にとってかけがえのない思い出となったのである。

運動会後、多くの参加者から感謝や労いの言葉を受けたが、むしろ私のほうが皆さんに感謝したい思いでいっぱいだった。
高等部にとって、「生徒の自主性に則り、生徒たちが主体となって行事を作り上げていける」ということは大きな魅力の一つであり、私はそれを今回の運動会で強く実感した。

運動会を共に作り上げてくれた運営委員、各HRのキャプテン、団長、先生方、実行委員、そして参加してくれたすべての皆さんに、この場を借りて感謝申し上げたい。
また、今後も運動会が生徒主体の、より多くの人々が楽しめる行事となっていくことを強く願っている。

(生徒会長)

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