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法学と古典学――オデュッセウスの記憶

教育/高大連携/学問入門講座

担当教員

法学部 松本 英実 教授

担当科目

西洋法史学

専門分野

法制史、比較法

講義内容

ホメーロス『オデュッセイアー』は、単に文学作品であるにとどまらず、古代ギリシア人の価値観や政治制度、法制度の基礎となった作品であり、さらに、西洋人の価値観や諸制度を基礎づけるものともなりました。なぜなら、この作品は紀元前から現在に至るまで、さまざまな人々の思考の材料となり、さまざまな解釈が積み重ねられて来たからです。西洋の学問の基本中の基本に触れて、人間のことを、社会のことを考えてみましょう。聴講生には、是非『オデュッセイアー』を少しでも読んで授業に臨んでほしいと思います(多くの翻訳があります。おすすめは岩波文庫旧版呉茂一訳(絶版ですが、ネットで入手できます))。参考文献 フランソワ・アルトーグ著(葛西・松本訳)『オデュッセウスの記憶』東海大学出版会2016年

人数制限

設けない

連絡先

E-mail:yasui@aoyamagakuin.jp

担当教員から高等部生へのメッセージ

法学部 松本 英実 教授

法学とは、古典学とはどのような学問でしょうか。あまりなじみは無いかも知れませんが、どちらも紀元前からの歴史に根ざす学問領域です。紀元前8~7世紀に書かれたホメーロスの『オデュッセイアー』は、古典学の中心を占める作品ですが、それは法とはどのような関係をもつのでしょうか。そこには西洋を考えるための、西洋とつきあうための一つの鍵があると思われます。

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