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2016宮古訪問プログラム

2016年8月4日(木)~8月7日(日)

東日本大震災が起きた2011年の夏以降続いている、岩手県宮古への訪問プログラムに生徒会執行部、文化祭実行委員、一般応募の生徒合わせて14名が参加しました。

昨年の参加者はすべて3年生でしたが、今年は1年生から3年生まですべての学年の生徒が参加しました。

震災から5年が経ち、防潮堤で有名な宮古市田老地区では、高台移転が進み、段々と仮設住宅から引っ越していく人が多くなっている状況です。それでも、初日に受けた田老地区の防災研修を担当してくださった方もまだ仮設住宅住まいとのことで、被災地の人たちが一人ひとりそれぞれ違った状況に置かれていることも感じられました。

翌日予定されている宮古北高校との話し合いを前に、初日には建物下部が津波で鉄筋だけとなった「たろう観光ホテル」、また津波被害を受けたキャンプ場の被害状況を残しつつ、がれきを用いた再生資材で作られた高台で東日本大震災の津波と同じ目線を体験できる「中の浜メモリアルパーク」の2つの震災遺構を見学しました。

宮古北高校で互いに生徒たちは、まずソフトバレーボールで親睦を深めてから「震災遺構」について話し合いました。残したほうがいいのか、残さないほうがいいのか、その判断にはどのようなことを考慮すべきかなど、付箋に挙げていき、各グループごとで1枚の模造紙にまとめ、発表し合いました。

青山学院高等部と宮古北高校とで、残すべきかの傾向がはっきりと分かれたことは興味深いことでした。それぞれの視点の違いを互いに気付かされる機会となりました。

今年は昨年より1泊多く滞在して釜石まで足を伸ばし、空いた仮設住宅の清掃作業をさせてもらいました。仮設住宅の集約が進む中で、清掃した部屋は他から移ってきた方に再度使われる予定とのことでした。

9月の高等部文化祭では、今年も宮古北高校の生徒会の方々を招待し、コラボデザインの缶バッジのチャリティー販売、田老地区特産の海藻販売、生徒同士で話し合う「しゃべくり」を行い、両校の交流を深める予定です。

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