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卒業生からのメッセージ

JICA東京 経済基盤開発・環境課 主任調査役

伊藤 隆一 さん

プロフィール
2000年卒。東京外国語大学ロシア・東欧課程ポーランド語専攻卒業後、同大学院国際協力専攻修了。独立行政法人国際協力機構(JICA)勤務。 2012年から2015年までセルビア共和国にあるバルカン事務所へ赴任。現在はJICA東京にて外国政府から派遣される研修員受入事業を担当し、国づくりの骨幹となる人づくりの一翼を担っている。

※インタビュー内容および写真・プロフィールは2019年取材当時のものです。

高等部で芽生えた夢を実現。オープンで多様性のある校風

私が青山学院高等部に入ろうと思ったきっかけは、帰国子女枠があったことと自由な校風であったことでした。私はポーランドに住んでおり、帰国後、公立の中学に通いましたが、高等部の帰国子女枠は要件が幅広くオープンだったことが大きな理由でした。

入学して感じたのは、帰国生や外部生、また初等部から通っている生徒が分け隔てなくミックスされる環境があったことでした。生徒の多様性が認められており、皆が自然に溶け込むことができる校風でした。

そのような環境の下で出逢った友人たちも私の宝物です。テニス部で苦楽をともにした仲間やクラスメイトたちとは未だに連絡をとり、海外であれどこにいようと交友関係が続いています。また思い出されるのが文化祭です。私のクラスはもぐらたたきとパイ投げを企画したのですが、その準備段階で私が骨折してしまったのです。そんな私にクラスメイトたちは、動けなくても出来る役割を与えてくれ、一緒に達成感を味わうことができました。クラスや部活動で、周りを巻き込んで物事を動かすことや、皆の意見を尊重してまとめあげることを経験したことは、現在の仕事にも活きています。

私に将来の道筋を示してくれたのも高等部でした。そもそも帰国子女だったこともあり、私は日本を背負って海外へ行けるような仕事に就きたいと思っていました。高等部では自身で関心を持った授業を選択できるため、国際政治や英語、フランス語などの勉強をしました。高等部には大学の先生のようなスペシャリストが多く、一人一人の関心に合わせて、将来役立てたい部分を伸ばす授業を受けることができます。ネイティブの先生による英語の授業で、パソコンを使ってオフィシャルな表現や文書の書き方を学んだことは、今でも大いに役立っています。

そして私は現在JICAで研修員受入に携わっています。外国の行政官を中心に、双方向で学ぶことで知識の共創を図り、その国の国づくりに貢献しています。高等部で学んでいなければ今の私はいなかったかもしれません。ぜひオープンでやりたいことを実現させてくれる青山学院高等部で大空に羽ばたいてください。

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