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卒業生からのメッセージ

ブルーユナイテッド社CEO

中村 武彦 さん

プロフィール
1995年卒。青山学院大学法学部卒業後、NECに 入社。マサチューセッツ州立大学アマースト校のビジネススクール・スポーツマネジメント修士課程に入学、卒業。スペインISDE法科学院に入学、卒業。MLS、FCバルセロナなどの国際部を経て、現ブルーユナイテッド社(https://blueutd.com)CEO。日本サッカーと米国サッカーの架け橋になることを根本姿勢に執筆活動など様々な分野で活躍中。

※インタビュー内容および写真・プロフィールは2017年取材当時のものです。

自由な環境で育まれた「自分はどうしたいのか」という発想

青山学院高等部時代は、視野や興味を広げ始め、価値観が大きく変わった時期でした。渋谷と言う立地、様々な背景を持つ刺激的なクラスメートたちとの出会い。先輩後輩の関係もフランクで、服装も考え方も自由な校風を通して、発想や考え方が縛られたりすることなく、「自分はどうしたいのか」という考えがこの頃、芽生え始めたのです。

それまで私は、ある種の「優等生」でした。中学校ではサッカーの強豪校に在籍しており、全国大会にも出場しました。本校以外の有名高校に合格する程には勉強もしていました。ですが、「自分はどうしたいのか」という発想が私に宿り、私の人生は変わっていったように思います。当然、私だけのことではありません。実際、当時の同窓生でユニークな人生を歩んでいる方は多くいます。

大学卒業後は何をしたいのかよく分からないながらも、10歳までアメリカで育った帰国子女だったので、海外と接点が持てる仕事に就くべく、日本電気(NEC)海外事業本部・北米営業部に就職。ですが「もっと興味のあることを仕事に」と考えるようになり、「真剣にプレーをしてきたサッカーであれば一生かけてやりたいことであるし、誰にも負けない。また生まれ育ったアメリカで働きたい」との想いから、アメリカの大学院でスポーツマネジメントを、そしてスペインの大学院でスポーツ法を学び、日本人として初めてメジャーリーグサッカー(MLS)やFCバルセロナ勤務を経て、15年に独立起業。コロンビア大学招待講師、青山学院大学地球社会共生学部非常勤講師を務めたり、Jリーグなどの海外進出を支援するコンサルティングに従事しています。

このように、想いや価値観は年を経るごとに変遷していくもの。皆さんの五年後、十年後も今の想像と違っていると思います。ですがそれは成長の証なのです。また、変化し続ける価値観に沿うには、やはり柔軟性が必要になります。私の場合は、高等部の自由な校風がその根幹を成してくれているのではないか――。今もそう考えています。

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