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卒業生からのメッセージ

青山学院大学理工学部機械創造工学科 准教授

蓮沼 将太さん

プロフィール
高等部を2006年に卒業、青山学院大学理工学部機械創造工学科、同大学院を修了し、一般企業へ入社。2013年に青山学院大学理工学部助教となる。東京大学大学院工学系研究科博士課程を修了後、2020年より現職。

※インタビュー内容および写真・プロフィールは2021年取材当時のものです。

学問入門講座から繋がる私の研究分野

私が今の研究分野を選択したきっかけは、高等部で受講した青山学院大学の学問入門講座にあります。材料の疲労破壊が日航ジャンボ機墜落事故につながったという理工学部の学問入門講座は、私が現在関わる、自動車や飛行機、発電プラントなどを形造る様々な材料の研究につながっています。エコで安全な材料を開発する研究は、いつの時代にも、どんな社会にも必要なテクノロジーです。図らずも今、学問入門講座で教えていただいた教授の研究室を引き継ぐこととなり、不思議な巡り合わせを感じています。

研究室を運営する立場になって思い出すのは、高等部時代に務めた体育委員での出来事です。剣道部の体育委員としてクラブ活動の運営を行うとともに、生徒会の体育委員長として体育系のすべてのクラブをまとめ、クラブと学校の間の架け橋となりました。生徒会にも関わりバレーボール大会などを運営しました。電子機器のルール改正についての議論を進める中では、試行錯誤を重ね、時には失敗をしました。しかしその経験こそが、現在のシンポジウムの運営や他大学や研究室との連携・協働に役立っています。

また、聖書の中にある「タラントンのたとえ話」が心に残っています。タラントンは「タレント」すなわち才能や能力の語源となる言葉です。失敗を恐れずにさまざまなことに挑戦し、一人ひとりに与えられている自分の才能を活かしなさい、というこの聖書箇所を、学生たちにもよく語っています。

高等部の自由な雰囲気の中でできる多くの挑戦と学びは、一人ひとりの才能を伸ばし、自由を通じて責任をもつことの大切さを考えさせてくれるはずです。

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