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2023年度 スノーキャンプ詳細報告

 2023年12月22日から25日にかけて、北海道ルスツリゾートでスノーキャンプが行われました。参加生徒は29名。北海道の雪を満喫しました。

 北海道でのスノーキャンプは今年から始まりました。昨年までは新潟県越後湯沢にある石打丸山スキー場に隣接したホテルに泊まってスキー教室を実施していました。しかし慢性的な雪不足で、目の前にスキー場があるのに利用できず、マイクロバスで近隣のスキー場にピストン輸送していました。雪の状態もベストとは言えず、代替地の検討を進めてきました。教員スタッフによる下見を重ね、施設面や環境面で申し分のない北海道のルスツリゾートの使用を決定しました。あわせてスキーだけでなくスノーボードのレッスンを加えることにしました。今までは教員がスキーのレッスンを実施していましたが、今回から現地の専門のインストラクターに指導を任せることによりスノーボードのレッスンが実現できました。

 12月22日早朝に羽田空港に集合し、空路で新千歳空港、そこで貸切バスに乗り換えて一路ルスツリゾートへ。豊富な雪に生徒たちの歓声が上がります。ホテルは1800人収容の統合型リゾートホテル。目の前に北海道有数のスキー場が広がります。
 ホテルに入ってまずは昼食。コクのあるカレーライスに生徒たちは舌鼓。その後、着替えてゲレンデへ。まずは雪上で開校式。現地のインストラクターと初対面です。代表の3年生があいさつを述べ、その後班に分かれます。スキーはレベル別に3つの班、今回初心者に限定したスノーボードは3つの班に分かれてレッスンを受けます。
 午後の2時間のレッスンはあっという間に終わり、ホテルの自分の部屋に入室。窓からも雪景色が広がります。そして6時の夕食。ビュッフェ形式で品数は…写真を見てください。日替わりでホテル自慢の料理が出ました。サーモン刺身、マグロ刺身、イカの刺身、ミニラーメン(塩・味噌・醤油味が日替わり)、サクサクのエビフライ、ビーフシチュー、エビチリ、ホタテ貝のマリネサラダ、カニの鉄砲汁、イクラの入ったちらし寿司…(まだまだありますがスペースの都合で割愛)。ドリンクバーは飲み放題。そしてフルーツ、プチシュークリーム、ケーキ、アイスキャンディー。生徒の顔は自然とほころびます。食後に礼拝とミーティング。生徒による奨励もスノーキャンプ独特の高揚感があります。そして部屋に戻りそれぞれの時間を過ごします。ホテルの中は売店も豊富。さらに巨大なメリーゴーランドもあります。ほとんどの生徒が乗りました。

 2日目。朝食もビュッフェ形式。焼き魚や卵焼き、納豆、海苔、カニの味噌汁、ご飯など和テイストにこだわる生徒、ソーセージ、スクランブルエッグ、ポタージュスープ、クロワッサンなど洋風にする生徒、そしてそんなことお構いなしの生徒たち。それぞれの好みで29通りの朝食。そして着替えてメインのスキーとスノーボード。広場でインストラクターが待ってます。スキー上級班…初日は時間の関係で行けなかった隣山のコースへ10分ゴンドラに乗って移動。山2つ分の雄大なコースが広がります。ルスツリゾートスキー場は全部で37コース、総延長42キロの規模を誇ります。
 スキー場の楽しみのひとつにゲレンデのレストランめぐりがあります。ルスツリゾートスクールは食事場所も優先席が確保され、席待ちのストレスもありません。生徒にリサーチしたところ、ホタテ塩ラーメンが一番人気。刺身用の大きなホタテ貝入りです。そして午後のレッスン。この時期のルスツは最高気温(!)がマイナス10℃くらい。雨は絶対に降りません。新潟では雪が凍って表面がカリカリになってましたが、ルスツでは午後もナイターも雪はふかふか。雪質は最高でした。
 レッスンが終わって希望者は残ってフリー滑走の時間。ルスツリゾートのインストラクターが要所要所に立ち、安全の確保に努めます。生徒たちは思い思いに滑って満足げの様子。生徒の笑顔に癒やされます。
 ホテルに戻り、夕食、礼拝のあとで親睦会。2年生の親睦係が企画をしてくれました。イントロクイズから始まりました。かなりの曲数があったのですが、ひとつもわかりませんでした…。次にビンゴ。事前に用意した景品に歓声が上がりました。そして一人ひとりが用意したプレゼント交換。個性が光ります。大盛りあがりの1時間はあっという間に過ぎゆき、就寝となります。

 3日目。朝食を済ませて、スキーとスノーボードの講習。もうインストラクターとはかなり打ち解けています。この日はクリスマスイブ。午後のフリー滑走をカットして早めの夕食。そして希望者はナイターに参加。星空を眺めながら、スキーやスノーボードを楽しみます。ナイターでも雪はふかふか。新潟では考えられません。さすが北海道。初心者だったはずのスノーボーダーたちも上部から楽しそうに滑ってます。雪がふかふかで転んでも痛くありません。スキーを楽しんでる生徒から「コブの滑り方を教えて」と言われ、張り切って説明して、ちょっぴりインストラクター気分を味わいました。
 ナイターを早めに切り上げ、クリスマスイベントに参加。ホテルの中ではオルガンコンサートもありました。屋外ではゲレンデにステージが設置され、ゴスペルコンサート。クリスマスソングに酔いしれます、次にインストラクターのデモ滑走。次にたいまつ滑走。そして豪華な打ち上げ花火。思わぬクリスマスプレゼントに生徒たちからも歓喜の声が上がります。興奮のうちにクリスマスイブは幕を閉じました。

 4日目。最終日です。希望者はスキーとスノーボードの検定を受けられます。多くのスキー場では検定を受けられる曜日が決まっていて、さらに検定前講習を義務づけることもあり、なかなか受験しづらいものです。しかし今回は講習内検定が実現しました。日本スキー連盟公認スキー検定2級、3級、4級が1名ずつ、日本スノーボード協会公認スノーボード検定3級に1名、4級に6名がめでたく合格しました。
 そして午前の講習が終了。これが最終の講習。そのままゲレンデの広場で閉校式。1年生の代表がインストラクターに御礼の言葉を述べました。式が終了すると生徒たちはそれぞれのインストラクターのもとに走り寄って何枚も記念撮影。インストラクターとの絆がはっきり見えた瞬間でした。
 講習のあと、レンタル用具の返却や荷物の整理を終えると友人同士で昼食。レストランは自分たちで選びました。売店でお土産を買う姿も見られました。そして貸切バスに乗り込み新千歳空港へ。搭乗手続きをして飛行機の中に滑り込みます。機内でゆったりとした時間を過ごして予定通り17時35分に羽田空港に到着、解散となりました。みんなにこにこ顔で羽田空港を後にしました。

 生徒のアンケートについてもふれましょう。アンケートには24名の回答がありました。レッスンに「非常に積極的に参加」もしくは「積極的に参加」できたという回答は100%、ホテルの施設や食事についても90%を超える生徒が「とても良かった」もしくは「良かった」と答えています。生徒の満足度はとても高かったと言えます。生徒の感想は『青山学報』287号(2024年春発行)に掲載されます。あわせてご覧ください。

 教員スタッフや旅行会社と何度もミーティングを重ねて実現したスノーキャンプでした。ルスツリゾートのスタッフも個人差が出た場合のインストラクターの増員など柔軟な対応をしていただきました。生徒の意見を参考にしながらスタッフで改善点を洗い出し、次年度に向けてさらなる発展を目指したいと思います。

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