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BLUE PECOは当時3年生だった先輩方が、Reading の授業で元国連難民高等弁務官(UNHCR)の緒方貞子さんの功績について学び、さらにアフリカで起こっていた紛争を知るため「ホテル・ルワンダ」という映画を観て、世界の紛争地域の過酷さを知ったことがきっかけとなっています。

ただ悲しむだけでなく何か難民のためにしなければならない、と考えた先代の先輩方27人によって校内有志団体BLUE PECOは結成されました。

BLUE PECO のという団体名は先輩方によって考えられたもので、BLUE とは青山学院の「青」と地球の「青」を意味し、PECO とは平和Peace の頭文字「P」とEcology の「ECO」を組み合わせたものとなっています。「先進国に住む私たちが、環境をこれ以上悪化させないように環境保護活動によって資金を生み出し、生活物資が不十分な発展途上国の人々を支援する」ということを趣旨とし、活動しています。

初めは物資援助を考えていたそうです。しかしNPO組織のPeace Winds Japan に相談したところ、物資援助では援助する国の地域・村などによって公平さを欠くので、お金という形のほうが不公平なくその地域で役立ててもらえる、というアドバイスをいただいたため、学校でのオリジナル商品の販売による利益を寄付する活動となりました。

オリジナル商品の活動は現在は主に文化祭で行っています。当時から今までの数年間の間に、「ECO」という観点からタンブラーやエコバック、「自分たちで作れるもの」という観点からシュシュやストラップ、「発展途上国の特産品」という観点からコーヒーと、さまざまな種類の商品を販売してきました。結成当初から続くタンブラーとエコバックは、BLUE PECOメンバーを含めた有志の生徒のデザインとなっており、またタンブラーとコーヒーはPeace Winds Japanさんのご協力の下、委託販売というかたちで販売が実現しています。利益はすべて、NGOであるPeace Winds Japanさんを通してリベリアなどの難民の多い地域に寄付させていただいています。

また最近では、エコ活動にも力を入れています。校内だけでなく、学校の近くのコンビニエンスストアに協力していただいてペットボトルのキャップを集めたり、NPOのj‐cheerさんやgreenbirdさんの活動に参加させていただいてゴミ拾いやゴミのを分別したり、他校の団体さんと共同で街のごみ拾いを行ったり、他校の生徒さんと一緒に「発展途上国に私たちに何ができるか」というテーマでディベートをしたりしています。アースデーマーケットという東京で行われているファーマーズマーケットにボランティアとして参加させていただいたりもしています。

今まで私たちは世界の困っている人たちに対して何ができるのかわからず、具体的に自ら行動を起こすことができませんでした。しかしこの団体での活動を通して、少しでも困っている人たちの力になれればと思っています。

生徒主体の団体のため、うまくいかないこともあります。Peace Winds Japanさんや高等部の先生方にも今までたくさん協力していただいてきました。現在のメンバーも、代々引き継がれてきた先輩方の思いと共に、少しでも発展途上国に支援できないかという気持ちで活動しています。
今後ともこのBLUE PECO の活動を温かく見守っていただけたら幸いです。

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