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2016年度文化祭報告

2016年度文化祭報告

2016年度文化祭実行委員会副委員長

高等部では9月17日、19日の2日間で文化祭を開催しました。天候不順も危惧されましたが、当日はそれほどの悪天候にはならず、無事にほぼ全てのプログラムを実施することができました。最後に閉会式で最高の盛り上がりを見せ、名残惜しまれながら高等部の一大イベントである文化祭は幕を閉じました。

"Popcorn"
2016年度文化祭のテーマとして掲げました。 みなさん知っての通り、ポップコーンとはタネの状態から熱することで弾けます。そして、ポップコーンには塩、キャラメルやチョコレートなどたくさんの味や色があります。それになぞらえて、高等部全員が熱くなり弾けて、それぞれの個性で色々な味や色をつけ、文化祭を盛り上げていきたいという願いを込めました。 その願いの通り、たくさんの生徒が自分たちの味(個性)を文化祭につけてくれました。 文化祭は一般公開前に行われた前夜祭から始まり、大きな盛り上がりをみせました。早いホームルームは夏休み前から準備を始め、本番では各ホームルームが自分たちの味をレベルの高いダンスなどで表現してくれました。

一般公開開始後には、ホームルーム展示やPS講堂での発表、スピーチコンテスト、部活や同好会の展示、室内ライブ、おまつり広場でのダンス甲子園、アカペラグランプリ、おまひろLIVE、青山コレクション、有志発表、招待試合、各ホームルームや団体が作成したポスターやCMなどを通して高等部生の持っている個性が十二分に発揮されました。特にホームルーム展示では、文化祭のテーマを象徴するようにクリエイティブな発想のものが多く、今まで見られなかったような新しい試みの展示を行っていました。

また、今年の夏も、高等部が2011年の東日本大震災以降から行なっている宮古訪問プログラムに、文化祭実行委員会の生徒、三者協議会の生徒、有志で参加した生徒合わせて14名が参加し、岩手県立宮古北高校と交流を行いました。その一環として文化祭に宮古北高校の生徒さんをお招きし、チャリティーグッズや岩手県産わかめなどを一緒に販売しました。 本当に多くの味や色で文化祭が染まったと思います!

この高等部の文化祭には、成功させようと誰よりも願い陰で支えた43名の文化祭実行委員会のメンバーがいます!その中で私たち文化祭実行委員会本部は、前年度の2月にPS講堂で演説をし、投票によって決まりました。そして各パートの面接を本部4人だけで行い、そこで一緒に盛り上げて行く文化祭実行委員会のメンバーを選びました。

全て生徒全員が楽しかったといえるように、文化祭を成功させるために全力で進んできました。 文化祭の目玉となるホームルーム展示。私たちはこれを最も重視してきました。クリエイティブな発想の今まで見たことのない展示を作り上げて行って欲しいという私たちの願いでした。そして、各団体がやりたいことが少しでも出来るように、予算等の関係でやりたい展示を諦めることのないようにと良い環境作りに徹してきました。貸出工具の開始、展示規約の見直し、前日の変更などにも柔軟に対応できるための対策などです。他にも本部から積極的にチーフに話しかけ相談しやすいようにしました。当日は例年よりもクオリティの高いホームルーム展示が並び、高等部で今まで行われたことのないようなものもたくさん見受けられました。特にそれを顕著に表しているのが、3年生のホームルームが行ったコーヒーカップのアトラクションです。これは日本全国でも行った学校は少なく、高等部でも前例はありませんでした。そんな中でこのクラスはコーヒーカップを選び、チーフを中心に山積みの問題を乗り越えて金賞を獲りました。

私自身、この青山学院高等部の一大行事である文化祭に一番関係のある役職として携われたことには、本当に感謝しかありません。本当にいい経験であったし、文化祭実行委員会本部として最高の時間を過ごせました。高等部で最高の思い出を作ることが出来ました。しかし、この約半年間は楽しいことばかりではありませんでした。正直こんなに忙しくて、身体的にはもちろんのこと、精神的にもきついものだとは思っていませんでした。文実同士で揉めることも何度もありました。しかし、たくさんの支えがあったおかげで最後まで笑顔でやり遂げることが出来ました。前述した43名の文化祭実行委員会のメンバーはもちろん、他にも各パートのパート員、各団体チーフ・サブチーフ、先生方などたくさんの方々のおかげです。そして何より、一緒にこの高等部の文化祭を創り上げ、盛り上げてくれた1,200人の生徒みなさんのおかげです。ありがとうございました。 1,200人の高等部生1人1人の思い出として残るような文化祭を創り上げられていられれば本当に嬉しく思います。

そして2日間来校して下さった皆様、改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。高等部の豊かな個性が創り上げる文化祭を楽しむことは出来たでしょうか? 少しでも皆様の笑顔を生み出すことが出来たなら幸いです。

では私の好きな言葉で締めたいと思います。
「人と出会ったおかげで自分とも出会えた。」
詩人で作家の谷川俊太郎さんの言葉です。出会いは自分の新しい一面を見つけることが出来る貴重な機会であると彼は伝えています。逆に言えば出会いを経験しなければ人は成長できないということです。人に出会い見つけた数々の新しい一面が今の私たちを作り上げているのです。もしみなさんが文化祭で新しい自分と出会えたなら私にとってそれほど嬉しいことはありません。

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