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2018年度文化祭 報告

2018年度文化祭 報告

2018年度文化祭実行委員長

9月15日、17日と2日間にわたって高等部で開催された文化祭。両日とも無事に執り行うことができ、高等部が笑顔で溢れていた2日間となりました。

今年のテーマ“GRAFFITI”は、英語で「落書き」という意味があります。この文化祭で生徒一人一人の個性・カラーを、落書きのように自由にそして存分に発揮してもらいたい、という思いを込めております。この「個性」というものを生徒それぞれが大切にし、全員が楽しめるような文化祭を作っていきたいと考え、約半年間準備を続けてまいりました。今年の文化祭は、文化祭実行委員長である私と2人の文化祭副実行委員長で構成される本部、そして全20パートそれぞれの責任者2人ずつを含めた計43人の文化祭実行委員が主体となって作ってきました。今年は例年に比べると、副実行委員長が1人少ない状態でのスタートとなりました。初めの頃は不安でいっぱいで、何をするにも3人で入念に準備・練習を重ね、それでも上手くいかず悩んでいることがありました。文化祭のことを前にすると気が張ってしまったり、文化祭に対しての思いが熱くなるが故に意見の衝突が起きてしまったり。そのような状態になると柔軟な意見を出すことができず、少しの間違いで場の空気が悪くなってしまいます。そんな時、この負のスパイラルから脱却すべく、私なりに出した答え。それは「楽しむ」ことを忘れないということです。大変であればあるほどこの気持ちを忘れてしまいがちです。私は文化祭を通してこのことをいつでも心に留めておこうと思いました。どんな仕事であっても楽しまないと勿体ないし、意味がありません。自分から「楽しい」という気持ちを周りに発信できるよう心掛けたいと思いました。これはクラスの出し物でも同じことが言えると思います。1クラスに約40人の様々な人々が集まっているため、全員で何かをするというのは非常に困難です。互いにぶつかり合い、意見や考えがまとまらないことは仕方のないことだと思いいます。それでも「楽しめるか」ということが、その後を大きく左右すると思います。そこで経験する意見の衝突や協力・助け合いを通して、人間関係は深まり、団結力は確実に強めることができます。また、終わった後の達成感はきっと忘れられない思い出となります。
高校生というのはたった3年間しかありません。しかしその3年で経験したことは、間違いなくその後の人生の糧となります。

高校生という、ほんの少しのことでも気持ちが大きく揺れ動く多感な時期だからこそ、たくさんの経験が今後に生かされていくのだろうと思います。そんな机上では学ぶことのできない、見えない部分の学びがたくさん詰まっている「文化祭」を存分に堪能し、様々なことを吸収してもらいたいと思います。そして、悔いのない有意義な高校生活を過ごせることを願っております。

今回の文化祭で私が得ることのできた学びは計り知れないほど大きなものでした。そんな中でも特に感じたこと、それは「人とのつながりの素晴らしさ」です。文化祭を通して知り合うことのできた文実メンバー、たくさんの先生方・生徒、様々な業者の方々など、挙げるときりがないほど数知れぬ人々と出会うことができました。その中でも、青山学院高等部が交流を続けている岩手県立宮古北高等学校の先生方・生徒さんとの出会いは、様々なことを考えさせられました。震災から7年半が経った今でもたくさんの不安や苦悩と戦っていることを学びました。今年のチャリティーグッズは、青学と宮北でコラボを行ったラバーバンドとタオルでした。当日は、ご来校してくださった方やたくさんの生徒に購入していただき、両日ともすぐに完売してしまいました。また文化祭当日は、宮北の皆さんをお招きして、岩手県産のわかめや磯とろろ、イカせんべいを共同で販売しました。これらの売上金や募金は、東日本大震災義援金として全額寄付させていただきました。高校生である私たち一人一人に出来ることはごく小さなことかもしれないけれど、同じ空の下で笑えるよう私たちにもサポートすることができれば嬉しく思います。

最後に、「2018年度文化祭実行委員長」この言葉は、文化祭準備期間中に幾度となく発することとなりました。私は、高等部1年目の文化祭で舞台に立つ先輩方に憧れを抱き、あの舞台で輝く先輩のように自分もなりたいと思い続けてきました。そのため、この言葉を口にするたびに、このような貴重な経験をすることができて本当に良かったなぁとしみじみと感じていました。文化祭を終えた今、私にとって一生に一度しかない素敵な思い出となりました。文化祭を通して関わりあうことのできたたくさんの方々に感謝しております。そして、ご来校くださった皆様に改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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